今シーズン初の公式セッションでのレインコンディションを経験した茂原ツインサーキット大会。シーズン前にはレインタイヤに課題を持っていたBRIDGESTONEだったが、ウエットのTTや第5戦予選ヒート(不成立)では上位を独占。形勢逆転の結果を得た。晴れとなった日曜日は、DUNLOPはロングに不安を抱えているという練習走行までの想定が覆され、第5戦決勝で野村勇斗選手が2位表彰台を獲得した。様々な出来事が合ったこの茂原ツインサーキット大会に対し、BS開発陣は何を思ったのか?レース終了直後に取材を行った。
新旧パターンが入り混じったレインタイヤ
Paddock Gate:まず雨天だったTTと不成立の第1予選について教えて下さい。シーズンが始まったときから「BRIDGESTONEはレインタイヤに課題がある」とおっしゃっていましたが、結果的にTTでも予選でもBS勢が上位を独占しましたね。
BRIDGESTONE 菱ヶ江明:今年の大きな変化点として、御存知の通りパターンが新しくなったということがあります。この新パターンによって狙っていたピークグリップの向上が見られ、今回の結果に繋がりました。実は御殿場では新パターンとコンパウンドとの組み合わせに苦戦していたのですが、今回はパターンに比較的マッチしたコンパウンドを選択でき、新パターンの性能を発揮できました。
PG:しかし選手によって使っているパターンが異なっているケースが見られました。例えば不成立の予選でトップを走った高橋悠之選手は旧パターンを使用していましたが、新旧パターンで何が違ったのでしょうか?