シーズン後半戦となる2021オートバックス全日本カート選手権OK部門スポーツランドSUGO大会が始まった。木・金曜日は10月に東北地方にいるとは思えないほど、強い日差しによる暖かさがあり、日中は半袖でも過ごしやすいほどであった。各車順調にセッションを重ねていたが、特にBSユーザーの清水啓伸が速いという噂。しかし土日はグッと気温が下がり、特に土曜日は雨天になるという予報が出ている。コンディション変化の激しい週末を戦い抜くための策は用意されているのか?タイヤメーカー3社に話を聞いてきた。
YOKOHAMA「茂原よりは良い結果を得られるだろう」
PG:前回の茂原は今シーズン初となる公式セッションでのウエットから始まりました。YHユーザーはあまり振るわない結果だったと思いますが、あれは何が原因でしたか?
YOKOHAMA 須賀勇一:レインタイヤの摩耗がとにかく早く、排水機能が失われて前に進めなくなったのが原因です。我々にとって茂原の雨は国内でも特殊で、現時点では対処できていません。おそらく特に最終コーナーは雨でもかなりのGがかかることもあり、高負荷で削れやすいのです。
PG:ドライでも結果は望み通りではなかったと思いますが、フロントタイヤの進化が確認できたと言っていましたね。
須賀:そうですね。フロントタイヤがダメなのはこれまで年単位で抱えていた課題でしたが、それが一気に解決しました。ドライバー全員がそれを認めています。ただドライでもウエットと同じような理由で摩耗が速かったため、山田杯利はリタイヤを喫してしまいました。タイヤトラブルをなくし、全員完走という目標が達成できなかったことは申し訳ないです。
PG:SUGOは茂原と同じように高負荷がかかるコースですが、路面がきれいな分また変わってくるのでしょうか?