OK第7戦予選ヒートは17周にて行われる。コンディションはTTよりもわずかに雨量が多く、体感では更に寒い。ローリング中に半田昌宗がストップしてしまったため予定よりも一周多くフォーメーションラップが行われ、若干後方が乱れ気味な状態だったがレースがスタートした。
ホールショットは佐々木大樹、2番手に荒尾創大、3番手に金子修、平安山良馬、朝日ターボが並んでいる。朝日ターボが4コーナーで仕掛けたが、マシンは止まらずスピン、そのまま中断以降からの多重クラッシュが発生し4コーナー立ち上がりは止まったマシンで封鎖されるような状態に。これにより綿谷浩明、渡部智仁、樋江井琉翔、小椋梓が再スタートできずリタイアとなる。多重クラッシュを切り抜けられたのはトップから佐々木大樹、荒尾創大、少し離れて平安山良馬、金子修、野村勇斗、高橋悠之、遠藤照剛らとなる。金子修は8コーナーで平安山良馬をパスし3番手にもどると、2周目に突入した。
しかしその2周目にニュートラリゼーションが発動。全日本カート選手権でニュートラリゼーションが行われるのは今回で2回目、前回は2019年のSUGO大会のOK予選ヒートだった。これにより一列の低速走行で周回が重ねられる。3周目、佐野雄城と5番手の野村勇斗がエンジントラブルかストップ、さらに4周目には4番手の平安山良馬もマシンを止めてしまう。これにより順位はトップから佐々木大樹、荒尾創大、金子修、高橋悠之、遠藤照剛、井本大雅、田中風輝、佐藤凌音、田中照久の順となる。この後コース上はクリアになったため、5周目からレースが再開した。
レース再開とともに高橋悠之が4コーナーで金子修をパスし3番手に浮上。さらに1コーナーでは田中風輝が井本大雅を1コーナーで刺し6番手に立った。トップ4が5番手の遠藤照剛を引き離し、さらに遠藤照剛も井本大雅を引き離して単独に。大きな順位変動はないが、佐藤凌音が6周目にスピンし最後尾まで順位を下げた。7周目からトップ佐々木大樹が逃げ始め、更に2番手荒尾創大と3番手高橋悠之との間隔も開き始めた。3番手争いは高橋悠之と金子修に絞れらたが、金子修は外周が、高橋悠之はインフィールドが速く、なかなかパッシングに至らない。その間に後方から鈴木斗輝哉が猛烈な勢いで追い上げを見せてきた。10周目には9番手に居た鈴木斗輝哉だが、後半にかけぐんぐんと相対的にペースを上げ、13周目の5コーナーで田中風輝をパスし6番手に立つと、前方の遠藤照剛を追う。また14周目、ついに金子修が4コーナーで高橋悠之を交わし3番手に戻ると、そのまま高橋悠之を引き離していく。15周目に完全に遠藤照剛をロックオンした鈴木斗輝哉は外周でその差を詰める。4コーナーで遠藤照剛がブロックラインで牽制するが、その更にイン側に鈴木斗輝哉が入り5番手に上がった。このときすでに上位各車はそれぞれ間隔が空いていたため、そのまま最終ラップまで順位変動はなく17周が消化された。
1番手は抜け出した佐々木大樹、2番手に荒尾創大、3番手に金子修、以下高橋悠之、鈴木斗輝哉、遠藤照剛、田中風輝、井本大雅、朝日ターボ、洞地遼大がトップ10となった。