OK第8戦予選は予定から10分遅れの11時25分にスタート。雨は完全に止んだが、空は薄い雲に覆われ、路面は薄っすらと濡れているウエットコンディション。この後の決勝ヒートのことを考え全車がレインタイヤを装着してコースに入っていった。フォーメーションラップ中に平安山良馬が4コーナーでエンジントラブルかストップ。また小椋梓が接触により大きく出遅れたタイミングで一度日章旗が振られたがこれはミススタートとなる。再度隊列が組まれたが、このとき木内秀柾が3コーナーでストップ、再スタートが切れたが大きく出遅れる。さらに半田昌宗も8コーナーでストップしてDNSとなった。
29台でのレースがスタート。ホールショットはポールの佐々木大樹が決め、そこに金子修が続く。2番手スタートの荒尾創大はウォームアップがきついかマシンをふらつかせながら3番手にとどまり、後方には野村勇斗、朝日ターボ、そして田中照久と洞地遼大と高橋悠之の激しいバトルが展開される。2周目にはトップ佐々木大樹が一気に逃げを見せ、3コーナーでは荒尾創大が金子修をパスし2番手に浮上。金子修はわずかにスピードが劣るか荒尾創大にどうにかついていけるぐらいで、時折ふらつきを見せているが、後方に対してはマージンを築いている。3周目、4番手の野村勇斗がトラブルかペースダウンし順位を大きくドロップ。これによって朝日ターボが単独4番手となった。5周目の段階で5番手争いは遠藤照剛、高橋悠之、洞地遼大、鈴木斗輝哉、井本大雅の5人となるが、6番手高橋悠之のペースが上がらない。5周目に洞地遼大にパスされると、6周目の7コーナーで鈴木斗輝哉と井本大雅にかわされ、さらに後方から追い上げてきた佐藤凌音にも7周目の7コーナーでパスされた。佐藤凌音のペースは非常に良く、前方に対しどんどんと追い上げをかけていく。
7周目、トップ佐々木大樹が前半に築いたマージンは完全になくなり、真後ろに荒尾創大が追いついてきた。8周目のS字で荒尾創大は佐々木大樹のインを刺そうとするがこれは失敗。しかし9周目の1コーナーでも更にインに軽く入り、そのまま4コーナーでパス。すかさず佐々木大樹は5コーナーでクロスを取ろうとするがこれは一歩届かず、更に8コーナーでもノーズを入れるがこちらも差し切るには至らなかった。このバトルでどうにかTOP2についていけていた3番手の金子修が佐々木大樹の背中を捉えたが、抜きにかかるほどのスピードはないようだ。10周目、朝日ターボの後ろまで上がってきた野村勇斗が8コーナーでパスし4番手に浮上。朝日ターボのタイヤはかなり厳しい状況かペースが落ちてきている。11周目、6番手まで順位を上げてきた佐藤凌音が1~2コーナーで朝日ターボをパスすると、朝日ターボは順位を死守しようと後方の鈴木斗輝哉に対して牽制をかける。しかし12周目の3コーナーで朝日ターボがミスしたかアウトに一瞬振れたことで鈴木斗輝哉がこれをパスし6番手に浮上。同周回のS字で佐藤凌音は洞地遼大を交わし4番手に立った。
後半戦に差し掛かり、路面の水がかなり減ってきたことで各車のタイヤの磨耗状況が非常に厳しくなってきた様子だ。13周目、しばらくトップ荒尾創大の後ろで様子を伺っていた佐々木大樹が動き出す。4コーナーでノーズを入れ、5コーナーで刺すもこれはクロスを取られ順位は変動しない。更に13周目の4~5コーナーで同様の仕掛けを見せるがこれも失敗。また同周回に佐藤凌音が金子修に追いつき、すかさず8コーナーでパスし3番手まで上り詰めた。15周目のS字で佐々木大樹はついに荒尾創大からトップの座を奪い返すことに成功。しかし荒尾創大は佐々木大樹の背中にピタリと付けている。4番手に落ちた金子修はかなりタイヤが厳しくなってきたか後方の洞地遼大に迫られる。そして最終ラップとなる17周目、トップ佐々木大樹は4、5、7コーナーでブロックラインを走り荒尾創大を牽制。同様に8コーナーでもイン側を詰めるが、そこに荒尾創大がノーズをねじ込みサイドバイサイド、イン側を走る荒尾創大のほうが優位故S字で完全に抜ききり、そのまま最終コーナーに入った。
結果は荒尾創大がTONYワークス対決を制し決勝ポールポジションを獲得。2番手に佐々木大樹、3番手に佐藤凌音がつけ、以下金子修、洞地遼大、鈴木斗輝哉、朝日ターボ、井本大雅、清水啓伸、田中照久がTOP10となった。