乗用車のタイヤを付け替えるときは車屋さんに勧められるままエアバルブも交換しているのに、レーシングカートのエアバルブは交換したこと無い。あると思います。
かくいう僕も10年以上前のホイールに、新品のときからつきっぱなしのエアバルブが装着されていたりします。運良く今までバルブからエアが漏れたことはないものの、流石にそろそろちょっとね……。ということでエアバルブを交換しました。
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エアバルブはショートとロングが存在する
現在のレーシングカートのホイールに用いられているエアバルブは自動車用と同じなのですが、この直型スナップインバルブには主に2種類の規格が存在します。それがスクーターなどのバイクに用いられるTR412と、自動車に用いられるTR413です。
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このTR412とTR413の違いは長さだけ。規格上TR412のほうが9mm短くなっています。あと重量を測ってみた限り、写真のものだと重量がTR412のほうが1g軽かったです。今回は元々ホイールに付いていたTR413からTR412に組み換えを行います。
エアバルブの交換方法
エアバルブの交換は簡単です。
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まず裏面に出ているエアバルブのお尻?をカッターナイフなどで切り落とします。これでエアバルブが取れるのですが、この時ホイールの塗装やコーティングを剥がさないよう気をつけて作業を行いましょう。エアバルブの抜けた穴に汚れなどがあるとエア漏れの原因になるので、しっかり掃除を行います。
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新しいエアバルブをホイール裏面から通し、バルブにバルブインサートツールを装着。あとはテコの要領でバルブがぱちんとハマるところまで持ち上げれば作業完了です。
ただ、バルブインサートツールなんて使用頻度がほぼゼロな工具を持っているユーザーはかなり稀だと思います。どうにかしてバルブを押し込む方法も無いことはないのですが、自己流の装着方法でバルブを痛めてエアが漏れたら元も子もありません。素直に工具を買うか、作業をカートショップにお願いするのが良いです。
ショートエアバルブの効果
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ショートエアバルブにすることで、
- バルブがブレづらくなるので空気圧を測りやすくなる
- 他車との接触時にエアバルブが当たりづらくなる
- ごく僅かに軽量化される
- 見た目がスッキリ
といったメリットがあります。特にバルブのブレが減って空気圧が測りやすくなることは利点として大きいです。ただ、ホイールの形状によってはエアバルブのショート化によって逆にエアチャックを付けづらくなる場合もあるかもしれないので、ホイール形状を確認してどちらをつけるか検討するべきです。でも、僕が知る限り初期設定がロングバルブになっているカートホイールは一部製品だけですが……。
いづれにせよエアバルブは消耗品なので、ビードストッパーのOリングと同様に定期的な交換が必要です。その際は上記の2種類が存在することを把握した上で、好みのものを選ぶと良いでしょう。