BRIDGESTONEのレーシングカートラストシーズンとなった2022年。全日本カート選手権OK部門開幕戦はBS勢が上位を独占する結果となったが、コンサバティブなレースを組み立てるBSに対し、予選で勝負をかけるYOKOHAMA、そしてレース終盤の優位性を進化させたDUNLOPと、戦い方の違いが明確化されたレースでもあった。他社に対して「脅威に感じた」部分もあったと語るBS開発陣は、この開幕戦をどう振り返るのか。
他社との戦い方の違いが現れた
PG:もてぎの開幕戦は決勝の結果としては上位をBRIDGESTONEユーザーで独占しましたが、TTや予選ではYOKOHAMAの選手がBS勢に割って入る場面が見られました。
BRIDGESTONE 間庭崇裕:今回の結果には満足しています。確かにYHは練習走行のときから一発のタイムが出ており、実際第2戦の予選で逃げられたときは「追いつけないかもしれない」とも思いました。しかし長い決勝ヒートまで見通せば問題ないはずだと考えていました。
PG:今回のレースではYHユーザーである加藤大翔選手がTT4位、第2戦予選ではタイヤをスクラブして1位を獲得するという、明らかに「予選ヒートで勝負する」強い意志を見せる作戦を取ってきました。それについてはどう考えていますか?