2010年以来となる全日本カート選手権に先日出場してきたわけですが、全日本だとローカルレースには無い独自のスケジュールが組まれていたりします。その代表例が「タイヤ配布」です。タイヤに関する不正を防ぐため、メーカーから主催者に納品されたタイヤを参加者に配る時間がこれなのですが、タイムスケジュールに記載された時刻に合わせて指定の場所に参加者が取りに行く必要があります。
この時点で何が言いたいのかだいたいわかった人もいると思いますが、
タイヤ配布に遅刻しました。
タイスケはしっかり確認してたんですけどね…。
ことの始まりは全日本カート神戸スポーツサーキット大会、土曜日の朝から始まります。メカニックをお願いしている友人Kさんが「お腹が痛い」と体調不良を訴えました。とは言ってもレースウィークの朝は早く、ホテルからサーキットまでの道中で開いてる店はコンビニか牛丼屋ぐらいなのでどうしようもありません。昨晩同じ居酒屋で過ごした僕はなんともないことから食中毒などではなさそうなので、ひとまず様子を見てもらうことにしましょう。
そうこうしているうちにお昼時。Kさんはまだ腹痛を訴えていますし、僕もちょっとした忘れ物が発覚。調べてみると車でちょっと行ったところに大型のホームセンターがあり、二人の用事はそこで一度に済みそうです。次の走行までそこそこ時間があるのでパッと買い出しにいきましょう。運良くそこで薬も忘れ物も一度に手に入れられた僕らは気分よく「昼飯も外で食べてからサーキットに行くか~」なんておしゃべりしていたのですが、ふと時計が目に入った瞬間、僕の背中に冷たい汗が流れます。
あれ…?
タイヤ配布って……
この時間じゃなかった……???
Kさんにタイスケを確認してもらうと、ちょうど”今”が僕の出場クラスの配布時間。タイヤ配布はあと2~3分で終了、サーキットまでは残り15分はかかります。
うん、間に合いません。安全運転でサーキットに向かいましょう。
タイヤ配布に遅刻すると罰金って知ってました?
そんなこんなで本来の配布時間から15分ほど遅れた時刻にサーキットに到着。まぁまだカデットのタイヤ配布してる時間だし、「なんかこの子ちょっと背が高いな~」ぐらいの感じでさらっとタイヤ渡してくれたらラッキーだな、な~んて考えながらしれっと子どもたちの列に並びます。
…嘘つきました。僕の後ろには遅刻の噂を聞きつけた某誌編集長や某メーカースタッフ、某ショップ店長などがカメラを構えて連なっていたので目立ちまくりです。人の不幸をあざ笑うのは趣味が悪いですよ。
スタッフ「FP-3のゼッケン59番・・・あぁ~遅刻した人ね」
藤松「すいません・・・ほんとすいません・・・」
スタッフ「この遅刻理由書を書いて。罰金3000円ね」
藤松「・・・」
罰金!?!?!?
そこに用意された遅刻理由書を見ると、たしかに存在する「罰金」の文字。3000円。さんぜんえん・・・。
つまりそれは約0.1タイヤ、エンジンオイル缶1.5本、ガソリン十数L、、、。
もちろん遅刻した僕が悪いんだけど・・・。
エントリーフィーもタイヤ代もただでさえ高いのに・・・。
あ、でも慈悲深い神戸スポーツサーキット様は、今回に限って厳重注意のみで済ませてくれました。
ありがとう、神戸スポーツサーキット。
ありがとう、全てのスタッフの方々。
このご恩は忘れません。なんか後ろで残念そうにしてる人達もいたけど。
みなさんもタイヤ配布やブリーフィング、ゲートクローズの時間には十分気をつけましょう。