先程のTTの結果により総合結果の偶数順位、奇数順位で予選ヒートのA・Bグループ分けが決定された。急に現れた雲によって空が覆われ、今までとは打って変わって急に涼しい天候になった。路面温度の低下によって情勢は大きく変化するかもしれない。予選ヒートはそれぞれ15周にて行われる。
Aグループ
予選Aグループは15時45分からスタート。加藤大翔を先頭とする隊列が組まれ、レースがスタートした。
ホールショットを決めたのは加藤大翔、そこに佐々木大樹、小田優、佐野雄城、半田昌宗が続く。佐野雄城は4コーナーで小田優をパスし3番手に浮上すると、トップ2との距離が少し離れた。6番手以降は渡会太一、朝日ターボ、皆木駿輔、三村壮太郎らが続く。またオープニングラップの6~7コーナーで多重クラッシュが発生。渡部樹、中村仁、古江久吉の3人がストップしたが、渡部樹は再スタートを切った。中村仁も再スタートを切るがリアシャフトが大きく曲がった様子が見られそのままピットに戻り、最も大きく弾かれた古江久吉はそのままリタイアとなった。
2周目の最終コーナーで佐々木大樹が加藤大翔を交わすと、先頭集団は佐々木大樹、加藤大翔、佐野雄城、小田優、渡会太一、朝日ターボ、皆木駿輔と続く展開に。中でも渡会太一までのTOP5はペースが速く、徐々に朝日ターボは第二集団の先頭になっていく。5周目の8コーナーで渡会太一が小田優のインを除くがパッシングには至らない。また今週は比較的ワイドなラインを通る佐々木大樹が4~5コーナーでコンパクトなラインを選び後方を牽制している。6周目の最終コーナーで佐野雄城が加藤大翔を交わし2番手に立った。
8周目、路面温度が下がったためかYHユーザーである3番手加藤大翔と5番手渡会太一が前半ほどの勢いが無くなってきたように見える。9周目の4コーナーで小田優が加藤大翔のインを刺すが、すかさず加藤大翔は5コーナーでクロスを取って3番手を死守。これにより2番手と3番手の感覚が大きく空いたのだが、トップ2もスピードを抑えているのか11周目には再び集団に吸収される。また皆木駿輔がトラブルかペースが悪化し、大きく順位を落としている。
12周目、トップから佐野雄城、佐々木大樹、加藤大翔、小田優、渡会太一、そして順位を取り戻してきた半田昌宗が先頭集団を形成。前方にはオープニングラップでクラッシュした渡部樹が迫っており、13周目に青旗が表示された。渡部樹はホームストレートで先頭集団をやり過ごしたためバトルへの影響はなかった。14周目、5コーナーで小田優と渡会太一が加藤大翔のインに並んで差し込むと、ここで体制が乱れたか8コーナーで半田昌宗にもパスされ加藤大翔は6番手にドロップ。加藤大翔は順位を取り戻せるほどのスピードは見せていない。各車微妙な感覚で最終ラップに突入したが順位変動はなくチェッカーが振られた。
Aグループの結果はトップから佐野雄城、佐々木大樹、小田優、渡会太一、半田昌宗、加藤大翔、朝日ターボ、野澤勇翔、三村壮太郎、渡部智仁となった。
Bグループ
Bグループは16時05分からスタート。天候は先程と変わらないため、より路面温度が下がったか。スポット参戦の熊谷憲太を先頭とする隊列は少々早めのペースでローリングを行い、レーススタート。
ホールショットは熊谷憲太、そこに金子修、山田杯利、鈴木斗輝哉、井本大雅、清水啓伸、高橋悠之と続く。金子修は4コーナーでテールを流す超ハードブレーキングで熊谷憲太のインを刺しトップに浮上。さらに5コーナーでは鈴木斗輝哉が山田杯利をパスし3番手に立った。また中団では8コーナーで複数台のラインが交錯、佐藤凌音が大きくアウトにはみ出して順位を落とした。2周目の3コーナーで鈴木斗輝哉は熊谷憲太をパスすると、更に最終コーナーで金子修をも交わして一気にチップに浮上。鈴木斗輝哉は他を圧倒するペースで後方を突き放す。また3周目の5コーナーで熊谷憲太が金子修をパスすると、4周目に山田杯利も金子修を交わした。また6番手を走行していた清水啓伸だったが、チェーンガードが外れたためオレンジボールが提示、4周目にピットに戻った。
5周目、隊列はトップ鈴木斗輝哉が後方に若干のマージンを築き、2番手から熊谷憲太、山田杯利、金子修、井本大雅、離れて山越陽悠となっている。7周目に山田杯利が熊谷憲太のインを最終コーナーで除くがパッシングには至らず、金子修はペースアップ、井本大雅はトップ集団から遅れを見せている。9周目、これまでペースよく走っていたトップ鈴木斗輝哉に熊谷憲太が追いついた。逆に3番手山田杯利は若干ペースが悪化している様子で、8コーナーで金子修が山田杯利をパスした。
終盤になって金子修のペースが非常に良くなってきた。11周目、5コーナーで2番手熊谷憲太が鈴木斗輝哉のインを刺そうとするがこれは失敗。これを好機と見た金子修は明らかに立ち上がり重視のライン取りを5コーナーで取り、一気にスピードを乗せると8コーナーで熊谷憲太をパス。12周目には熊谷憲太は山田杯利にパスされ4番手にドロップ。また同周回に後方を牽制する鈴木斗輝哉だったが、先程と同じ手段で金子修が8コーナーで鈴木斗輝哉のインを刺しトップに浮上。金子修は明らかに速いペースで後方を突き放していく。
14周目、2番手の鈴木斗輝哉はトップに立ったときのようなペースがないが、3番手の山田杯利もパッシングできるほどのスピードが無く、むしろ後方の熊谷憲太に対してブロックをする様子だ。これにより5番手の井本大雅が徐々に先頭集団の背中を捉えてきたが、ここでチェッカーが振られた。
Bグループはトップから金子修、鈴木斗輝哉、山田杯利、熊谷憲太、井本大雅、梅垣清、高橋悠之、高橋悠之、山越陽悠、佐藤凌音の順でチェッカーを切った。しかし梅垣清と山越陽悠はフェアリングペナルティにより5秒が加算。さらに井本大雅はメカニック登録されていなかったエントラント代表が押しがけ補助を行ったため失格処分となった。
総合結果
総合結果トップ10は以下の通り。
- 金子修
- 佐野雄城
- 佐々木大樹
- 鈴木斗輝哉
- 小田優
- 山田杯利
- 熊谷憲太
- 渡会太一
- 半田昌宗
- 高橋悠之