肌が焦げそうなほどに強く照り付ける太陽の元行われたKF第5戦予選。もちろん全車が新品タイヤを装着してスタート。皮むきのために1周ウォーミングラップを挟んでいる間に34角田がストップ。1台少ないままゆっくりとホームストレートを立ち上がる先頭集団、12小高が若干遅れてミススタートかと思われたがレッドシグナル消灯、スタートが切られた。各車入り乱れる中トップでヘリポートコーナーを駆け抜けたのは4朝日。それに18菅波、12小高、3宮田、11名取と続き、少し離れたところに2澤田と22小暮を先頭とする6位集団が形成される。厳しい戦いとなるだろうと予想されたYHを履く12小高は必死に18菅波につかみかかろうとするが3宮田にパスされてしまう。2位以下が激しいバトルを展開する中9高橋がまさかのピットイン、さらに25佐藤、23川瀬がストップしてしまう。激しい2位争いのを制したのは3宮田。5周目にはアドバンテージを気づいていたトップの4朝日よりも一回りコンパクトな走りでテールトゥーノーズまで迫ると、翌周にはトップに立った。周回は3宮田、4朝日、11名取、単独の18菅波、遅れて12小高、22小暮、さらに遅れて21三村の順で周回を重ねていく。レース中盤、3コーナーで4朝日がスピンしてしまうとそこに18菅波が巻き込まれリタイヤとなってしまう。このため3宮田、11名取は完全に単独となり、3位集団の先頭にアクシデントをうまく切り抜けた22小暮が立ち、直後に12小高と2澤田が続いていた。4朝日は走行可能な状態ではあるがピットイン。するとなぜかピットインしたはずの9高橋がコースに入っていった。どうやら何かを試しているようだったが、そのままチェッカーまで9高橋は走り切った。4位の12小高が後方をふたをするような形となったため22小暮も単独となり、トップ3は完全に単独状態となる。11名取は3宮田に追いつこうとマシンをプッシュしていたのだが、22小高との差を見たのか終盤急激にペースを落とした。12小高は何とか順位を維持しようとしているがなかなか難しいようで、2澤田、16野中にパスされ6位までドロップ。そこで30太田と24大草とのバトルとなる。激しいバトルを展開した6位争いの決着は最終ラップの最終コーナーまでもつれ込み、僅差で24大草が制した。トップ3は単独状態であった3宮田、11名取、22小暮の順となったが、レース後11名取はプッシングのペナルティをとられ3グリッド降格が決定した。
1位 宮田莉朋のコメント
自分がトップに立ったのちに後ろでアクシデントがあったので、かなり余裕を持って走ることができました。タイヤやエンジンの摩耗を抑えるために、タイムを落とさないなりにストレートでアクセルを抜くなどの走りを行っていました。11名取が後ろでプッシュしているのはわかっていたのですが、彼よりもいいペースで走れたので調子がいいのだと再確認しました。路面は雨が降った関係でゴムがまだ乗り切っておらず、ラインを外すとグリップが不足してしまいますが、朝一番の公式練習よりはかなり回復しています。練習走行でも路面ができてくると調子が上がっていたので、決勝で路面ができればできるほどいい走りができるでしょう。瑞浪よりはいいペースで走れている感覚がありますし、茂原はいつも好調詞なので勝てるレースだなと確信しています。
2位 小暮ひかるのコメント
ペース的にはかなりきつかったです。スタートがうまくいったことや、11朝日のクラッシュなどがありラッキーがうまく重なったレース展開となったことにかなり助けられました。BSを履いている11名取が中盤までペースが良かったのでこの順位を確保できるのか心配ではありますが、決勝ではスタートでどれだけ順位を維持できるかがまずポイントとなるでしょう。そのあとはとにかく自分のベストを尽くして頑張るだけです。
5位 名取鉄平のコメント
序盤はかなり調子よく走れたのですが、後半に一気にタイヤがタレてしまったので驚きました。かなりプッシュしていたのですが3宮田は速く追いつくことができませんでした。そんな中でも4朝日のスピンなどもあり展開には助けられました。決勝では周りがどうなるか、そこが気になるところではありますが、自分はとにかく全力で走るのみです。