AUTOBACS GPR Karting Series Shifteクラス Rd.3&4を優勝したAPSPEED with SOVLA 安堂祐のマシンをチェックしよう(※掲載する写真はすべてRd.3終了後のもの)。フェスティカサーキット瑞浪で行われた第3戦決勝ヒートでの彼のベストタイムは44.817秒で、これはヒート内でのファステストラップ。2戦ともにトップチェッカーこそ松下信治に奪われたが、ハイスピードで走り下位を大きく引き離した安堂祐のマシンはRosa Drago Corse。エンジンはROK Shifter、タイヤはROK Shifter専用タイヤ。 シートはNEKのカーボン入りを後方に設置。シートの角度は標準的で、EXGELのシートパッドを左右に装着してフィッティングを上げている。ステアリングボスはTriple Kの可変式。ステアリングシャフトストッパーは上下ともコラムにベタ付けしてステアリングの応答性を上げている。ウエイトは背中と股裏にほぼまとめる。ロガーはAlfano6で排気音センサーを装着。ホイールはDrago Corse純正マグネシウム。 プラグは頭の短いタイプを使用し、ゴムバンドで抑えることでプラグキャップの抜けを予防している。 フロントトレッドは最短からおよそ25mmワイド。アライメントアジャスターによりキャンバーが強めに付けられている。フロントスタビライザーはおそらくOTK製の2mm厚丸断面タイプで、フロントの応答性をかなり上げている。前後のブレーキバランスはROK Shifterの定番セットで、かなり前よりに調整されていた。車高は中間にセット。 リアハブはDrago Corse純正で、そこに15mmのハブストッパーを装着してトラクションを向上。トラクションを稼ぐためにロングハブを使用する選手が多いShifterクラスの中では、このマシンはかなりリアハブが短い。右のサブシートステーは1本で、3ベアリングにセットアップ。 両端のベアリングケースには前後を補強する肉厚の金属板が装着されている。ベアリングケースを前後方向ガッチリと固めることで強いトラクションを確保しているため、安堂は短いハブを使えるのかもしれない。ハブが短いほうが旋回性能には有利だろう。さらにエンジンがついている右側にだけベアリングホルダーとフレームを繋ぐ補強ロッドも足され、リア周りの強度を異常なほどに高めている。ベアリングホルダーは6点止めで、車高は中間にセット。 センターのベアリングホルダーは低頭ボルトで固定されている。これはスプロケットやチェーンの干渉を避けるためだろう。 ラジエーターはNew Lineを使用し、なるべく低く搭載している。左のサブシートステーは2本装備。前後ともにかなり剛性の高いセットアップでハイグリップ・ハイパワーを受け止めている。