AUTOBACS GPR Karting Series Juniorクラス Rd.6を優勝したbrioly racing 松尾瀬那のマシンをチェックしよう。モビリティリゾートもてぎ北ショートコースで行われた第5戦決勝ヒートでの彼のベストタイムは42.019秒でファステストだった。シャーシはリザルト上はPAROLINだが実際はEXPRITを使用していた。エンジンはIAME X30 Jr、タイヤはDUNLOP SL22。これは松尾瀬那にとってもてぎでの初めての優勝だったという。 シートはTILETTで、小さなサイズのシートを限界まで後方に寝かせ気味に装着。松尾瀬那がまだ身体的に小さいこともあり、ジュニアペダルキットは限界まで後ろに下げて装着。ステアリングボスはTriple Kの可変式。ウエイトは腰、股下、背中に装備するが、全体的に左側に重たいウエイトを装備して左右バランスを取っている。軽量なLiPoバッテリーを使用するのはウエイト装着の自由度を高めるためか。ステアリングシャフトストッパーは上下ともに未装着。ロゼットワッシャーとシートの間に薄いゴムシートのようなものが挟まっているのはフレキシブルにするためだろうか。 ホイールはOTK MXC。これは近年主流のMXQよりエアボリュームが若干多いタイプ。ロガーはAiM Mychron5で排気温センサーを装着。フロントスポイラーがKG 507に、フロントパネルがKG 508に置き換えられているのはOTK純正のM6やM7より軽量なためか。このあたりのマシンメイクは同じOTKシャーシを使用する関口瞬と共通。 アライメントアジャスターはノーマル位置で、車高もセンター。フロントハブもノーマルで、トレッドは15mmスペーサーが1枚入る。フロントスタビライザーはOTKオプションの2mm厚丸断面を使用してフロント周りの剛性を上げている。フロントトレッドを詰めていることも併せてハンドルの応答性を高めるセットになっている。 エンジンマウントはTriple Kスライドマウント。スプロケットハブはOTK純正を使用する。リアハブはOTK純正で、センターベアリングをフリーにした2ベアセット。サブシートステーは左右ともに装着されていない。車高はセンターで、リアシャフトの硬さはN。