AUTOBACS GPR Karting Series OKクラス Rd.5&6で二連勝したK.SPEED WIN 鈴木斗輝哉のマシンをチェックしよう。モビリティリゾートもてぎ来たショートコースで行われた2つの決勝ヒートでの彼のベストタイムは38.707秒と38.318秒で、第6戦はこの38.318秒がファステストラップだった。両レースとも圧倒的なスピードで独走を決めた鈴木斗輝哉のシャーシはEKS、エンジンはTM、タイヤはDUNLOP DGM。 EKSは日本ではあまり馴染みがないがイタリアのカートメーカーで、Drago Corseの製造元。EKSブランドとしては現在CONDORというOK用シャーシが販売されているが、これのフレーム色はオレンジ。細かい部分の仕様でも鈴木斗輝哉のマシンとは明らかに異なるシャーシである。鈴木斗輝哉のマシンはフレームデザインや装着されるパーツ群からみてもほぼDrago Corseだと思われる。 鈴木斗輝哉いわく2レース間でセッティング変更は全く行わずにレースに挑んだとのこと。 シートはJECKOを極力後方に、やや寝かせて設置。シートの左右と燃料タンクにEXGELパッドを貼って身体への当たりを緩和している。ウエイトはまた裏と左太もも横の2箇所。ステアリングボスは若干ラッキングした固定式で、ARTブランドのステアリングが使われている。ステアリングシャフトストッパーは下側のみでコラムにベタ付けすることでステアリングの応答性を上げている。ロガーはAlfano6。ホイールはAMV 9F。Drago Corseユーザーは純正ホイールを使うケースが多い中でこのホイール選択は特徴的。ラジエーターはKe。 フロントスタビライザーは未装着。ナックルは肉抜きのないタイプを使い、上部のアライメントアジャスターは固定式にされている。 フロントトレッドは15mmのカラーで調整。フロント車高は最も低くなる位置にセットされている。妙にくびれが強いフロントホイールハブが気になる。 下側のアライメントアジャスターを見るにキャスターは強めに立てられている。 エンジンは現行型TMでTillotsonキャブレターを装着。エンジンマウントはTriple K スライドマウント。スプロケットハブはTriple K 匠で、スプロケットもTriple K 極。RRのカラーチェーンを使う。 センターベアリングを撤去した2ベアリングセッティング。シャフトはFilMAXブランドで硬さは不明。リアハブもFilMAXのロゴが刻まれており、AMV 9Fハブのようにも見えるが微妙に意匠が異なる。 リア車高は最も低い位置に設定。左右ともにサブシートステーはレス。オイルボトルを流用したブレーキダクトがキャリパーに被せられている。 https://paddock-gate.com/15255/