株式会社菅生 カート事業部(ヤマハ)は、WALBRO社製キャブレター関連商品、およびKT100エンジンの価格改定を販売店に通達しました。4月から大幅な値上げが行われ、3月までの受注分には発注上限がかけられます。
キャブレター本体が236%アップ 部品によっては最大554%上昇の価格改定
株式会社菅生によれば、昨年10月にキャブレターメーカーWALBRO社より大幅な価格改定の通達を受け、ヤマハ調達部門が粘り強く交渉を続けたものの、お互いの妥協点が見つからず、今回の価格改定に至ったとのこと。
価格改定の対象品目はWALBRO社製キャブレター関連商品(ヤマハ純正部品)、およびKT100エンジン(SEC/コンプリートキット/ベースエンジン)で、価格改定日は2024年4月1日受注分より。3月25日までの受注分は現行価格での販売となりますが、各販売店ごとに発注可能上限が設けられています。
主な価格改定商品として、キャブレター本体(キャブレタアッセンブリ)は現行価格が11,000円のところ、新価格26,000円へ236%の上昇。オーバーホールに必要なリペアパーツKIT-Aは1,080円が5,090円、KIT-Bは560円が2,060円になります。KTエンジンはいずれもキャブレター本体価格上昇分である15,000円の値上げとなりました。最大の値上げ率となったのは部品番号738-14546-00(バルブ、スロットル)であり、現行価格130円が554%アップの720円になります。(全て税別価格)
KT100SECのフルキット価格は税込210,100円と、ついに税込みで20万円を超えました。
部品番号 | 部品名称 | 現行価格 | 新価格 | 値上げ率 |
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787-4501-00 | キャブレタアッセンブリ | 11,000 | 26,000 | 236% |
KIT-A | KTキャブリペアパーツKIT-A | 1,080 | 5,090 | 471% |
KIT-B | KTキャブリペアパーツKIT-B | 560 | 2,060 | 368% |
KIT100SECJ9 | KT100SEC組換用エンジン | 112,000 | 127,000 | 113% |
KIT100SEC単体 | KT100SEC単体 | 156,000 | 171,000 | 110% |
KIT100SECフルキット | KT100SEC+フルキット | 176,000 | 191,000 | 109% |
Paddock Gateが独自に得た情報では、WALBRO社の大幅価格改定をそのまま受けると、キャブレター本体価格が600%上昇するだろうという話もありました。KTエンジンとともに50年近く使い続けられているWALBROキャブレターとの関係性を見直す時期が来たのかもしれません。