OTK KART GROUPは各ブランドの2025年モデルシャーシを発表しました。
2025年モデルは新型カウルM11とブレーキシステムBWD/BWZを搭載
主要ブランドであるTONY KARTでは、フラッグシップモデルはRacer 401 Tへと進化しました。数え切れないほどの国際タイトルを獲得してきたRacerはΦ30mmのチューブを持つフレームであり、ダイレクトドライブクラスとシフターカテゴリーの両バージョンが維持されます。
最も明らかで新しい変更は、M11フェアリングです。R&D部門の絶え間ない作業とレーシングチームのトラックテストにより、新しいノーズパネルとフロントフェアリングが開発されました。M11と名付けられた新型カウルはFIA規則に準拠しており、独自のデザインが空力性能を大幅に向上させています。ただし以前のホモロゲーションで導入されたM10キットの一部であるサイドバンパーとリアバンパーに変更はありません。ステッカーキットは新デザインに変更となり、このカラーイメージは新しいワークススーツにも及びます。
新しく公認されたブレーキシステムであるBWD(ダイレクトドライブ用)/BWZ(シフター・DD2用)はキャリパーやマスターシリンダーに冷却フィンが設けられました。これにより放熱とブレーキフルード温度の制御をはじめとした全てのコンポーネントの効率が向上しました。BWDとBWZの両方で、リアディスクに関しては直径180mmまたは206mmのオプションがあります。またベアリングサポートに取り付けられた新しいアルミニウムチェーンテンショナーなど、細部の改良も進められています。
Racer 401 Tと並び、Φ32mmモデルであるTDXもあります。これにもシングルスピードとシフターの2モデルがあり、Racer 401 Tと同様の新機能を搭載しています。これらはDD2用モデルであるDD2 Racer 401 T及びDD2 TDXでも同じです。
2025年型Rookie
MINIクラス向けモデルであるRookieは、EVSとEVMの両方でボディジオメトリの変更はありません。ただし多くの改良が施されました。最も注目すべきは鍛造アルミニウムとマルチ調整可能なペダルであり、これに合わせ最適化された形状の燃料タンクと、一体式フロアプレートにより、あらゆる体格のドライバーが最適な運転姿勢を実現できるようになります。さらに新しいBMT4ステアリングナックルと235mmステアリングロッド、フロントとリアの両方にマグネシウム製新型ハブが装備されます。
新型Rookieには、M11カウルから強く影響を受けた、M9という新型ノーズパネルとフロントフェアリングが搭載されます。ただしサイドバンパーとリアプロテクションは以前のM8から変更されていません。ブレーキシステムはBSM5モデルから変更されませんが、MINIカテゴリーのニーズに合わせてブレーキを最適化し、149mmフローティングディスクと4Aブレーキパッドに更新されました。ステッカーキットとスーツは上位モデルで導入されたデザインと一致しています。
OTKの他ブランドモデルも同じ進化を遂げる
OTK KART GROUPの有する多くのブランドモデルも、TONYKARTと同じ進化を果たしました。フラッグシップモデルはそれぞれ
- KOSMIC MERCURY T
- EXPRIT Noesis T
- REDSPEED RX T
- EOS TYPHOON T
- LN Four MY2025
- GILLARD TG17 MY2025
- CS55 MY2025
と名付けられ、M11カウルとBWD/BWZブレーキシステムを含む多数の改良が施されます。またTDXやDD2モデル、Rookieに関しても同様です。
EOS TYPHOON TとGILLARD TG17 MY2025は9月24日時点で外観が発表されていません。