レーシングカートのセッティングは速く走るためや決勝のロングディスタンスを安定して走る切るためなど、様々な意図で調整されていく。シャーシやドライバーのスタイルによっても違いがあるものの、そのカテゴリーごとにセオリーと言えるようなセッティングがあり、それはパドックでの話題の種となる。2024年現在の全日本カート選手権OK部門ではDUNLOP DHMが指定タイヤとなっているが、これの影響で車高を下げるセッティングが主流となっている。
ところが、オートパラダイス御殿場で行われた全日本カート/GPR 第7・8戦のOK部門で、タイムトライアルでトップ2を獲得した2台は、タイムはわずか0.018秒の差だったが、完全に真逆と言えるほどセッティングが異なっていた。武藤雅奈(YAMAHA MOTOR Formula Blue)と岸風児(MOMOX KART RACING)がドライブしたマシンの違いを見ていこう。