木曜日からこれまでの練習走行を見ていくと、タイヤメーカー各社の今回の特性として、
- BS→タイムは出るけども耐摩耗性に難ありか
- DL→一発のタイムは厳しいけどもタイム低下が少ない
- YH→温度レンジが広く一定のタイムを刻める
という傾向が見えてきた。
さて、15時20分からスタートしたOKのタイムトライアルは7分間の計測で行わる。天候は曇りで肌寒さを感じる。グリーンフラッグとともにDL勢の多くとYAMAHAの2台が一斉に飛び出し、そこから1分半が経過したころにパラパラとコースインしていった。
最初に36秒台に入ったのは#30小川、それに#22井本、#28白石、#20澤田が続いてタイムを出している。#30小川は調子よくタイムを伸ばしていき、残り2分の時点で35秒台に突入、さらに翌周に35.761秒をたたき出し、その直後にピットインした。2番手以降は周回を重ねるごとに順位が入れ替わるが、誰一人として#30小川のタイムを超えることができない。またDL勢のタイムの伸びが悪くBS勢が圧倒的に有利な傾向にある。そして7分間のTTが終了し、1番手は35.761で#30小川、2番手は35.847で#85佐藤、3番手は35.849で#17野中となった。
1位 小川颯太
公式練習の段階でBSタイヤの温まりが速いことが分かっていたので、TTでは初めにコースインしてゆっくりとタイヤを温めようと考えました。運よく最初にタイムを出すことができ、公式練習の感触からこれ以上のタイムは望めないだろうと判断してすぐにピットインしました。タイヤも十分に残すことができましたし、BSタイヤの初動の良さを生かしてこれからの予選や決勝では前半逃げ切りを図りたいです。
2位 佐藤蓮
やはり練習中からわかっていたように、今回のDLタイヤは一発のタイムでBSよりもコンマ2~4ほど遅そうな感触があります。ただし耐久性能は高いので、予選では逆転、そして決勝では圧倒的なアドバンテージを築くことができるでしょう。タイムトライアルの結果に固執することなく、長い目でレースを戦っていきたいです。次の予選はスタートして数周は5~6番手まで落ちてしまうかもしれませんが、ここで我慢して1台ずつ抜いていきたいです。
3位 野中誠太
かなりいい方向にきていると思います。ただ先ほどのタイムトライアルではあまり満足のいくラップをすることができませんでした。まだまだドライビングで切り詰められるので、気持ちを切り替えて、決勝のレースを1位で帰ってこれるようにしていきます。今回のDLは一発のタイムが出ていませんが、ロングでの動きは気になります。毎ヒート絶対にTOP3に入れるよう、バトルはあまりせずにスムーズに勝ちたいです。