OK第7戦予選は、今大会スケジュールのうち最も遅い16時40分からのスタートとなった。スタートでトップに飛び出したのは#30小川、後ろに#17野中、#16武井、#3名取が続き、2番手スタートの#85佐藤は5番手にドロップした。さらに後ろには#5高橋、#13三村、#6大草が続く。序盤には上位陣の順位の入れ替わりはなく、次第にトップから3台ずつの集団が形成されていった。しかし3周目、1ヘアで#17野中が#30小川をパスしてトップに浮上、さらに翌周の3コーナーで3番手の#16武井が#30小川のインをついたが接触、#16武井は5番手までドロップし、#30小川も2番手を維持しつつもスピードが落ちたため#17野中が単独トップに立った。#85佐藤はスタート直後から#3名取の後ろで虎視眈々と機会を狙っていたが、5周目の1コーナーでパスし3番手に浮上。レース中盤にかけBS勢のラップタイムが徐々に低下しだし、#85佐藤はストレート区間の速さを生かして9周目のバックストレートで#30小川に並び、そして2番手まで上がってきた。4番手争いは#16武井、#3名取、#5高橋、#25佐藤の4台となっていたが、11周目の1ヘアで#5高橋が#3名取をパス、ここで#3名取は焦ったのかS字の立ち上がりアウト側にタイヤを落としてしまいドロップ、#8三宅の後ろとなる8番手になった。#85佐藤が2番手に立った時点でトップの#17野中との距離はかなりあったが、#85佐藤は終盤にかけぐんぐんと追いつきついに15周目の1ヘアで完全にロックオン。S字の立ち上がりから2ヘアまでの間に#17野中に並び、そしてトップに立った。#17野中は#85佐藤に食らいつくことができずチェッカー。トップは#85佐藤、2位に#17野中、3位は単独で#30小川となった。
1位 佐藤蓮
TT終了後に想定された通りのレースになりました。1周目はグリップ感がなかったので、絶対に飛び出さないように注意しながら走りました。ただ、1周目を5番手で帰ってこれたことがよかったです。レース後半に2番手に立った時点で#17野中との差が結構あったので、追いつかないかなと思ったのですが、BSタイヤのタレが思った以上だったのでトップに立てました。これは決勝に向けて優位な方向性にあると思います。マシンを柔らかくしてタイヤを持たせようとしたことが、後半の安定感の高さに繋がりました。問題は第2レースの予選だけでしょうが、今回の予選でこれだけの差があったので、かなり有利にレースを展開できるのではないかと思います。
2位 野中誠太
前半はタイヤへの熱の入りがとてもよく、後方を話すことができたのですが、中盤から後半にかけてセッティングがずれてしまってタイヤを消耗させてしましました。明日の決勝に向けてより良いセッティングを探っていかねばなりません。決勝では前半でいかに集団を抜け出すか、そして後半までペースを維持させるかがポイントとなるでしょうから、そこに合わせこんでいければまだまだ勝機はあります。
3位 小川颯太
TTであまりタイヤを使わなかったので前半逃げ切りを図ることができるかなと思っていたのですが、考えていた以上に消耗が激しく、3番手に落ちてからはタイヤの摩耗を意識して走りました。チームとよりよい方法を一緒に探って、決勝は頑張って優勝を狙っていきます。