YH三好雅章「ここからが本当のスタート」【2018全日本カートもてぎ】

ついにこの日がやってきた。2018全日本カート選手権第2戦、YOKOHAMAタイヤ11年目の全日本カート選手権最高峰カテゴリー挑戦にして初めて手に入れたドライコンディションでの表彰台の頂は、3位以下を大きく突き放しての1-2フィニッシュというこれ以上ない最高の形となった。実は去年の後半からYOKOHAMA開発担当者の三好氏はコッソリと「来年は必ず良くなる」と我々に言い続けていたのだが、まさか開幕戦でここまでの結果を残すほどの進化を遂げるとは。第2戦終了直後から興奮のあまり目を潤ませていたYOKOHAMA陣営は、敵味方を問わず多くの観客・関係者からの祝福の言葉を浴びていた。そんな興奮のさなかにいた三好氏に、今回の勝因を聞いてきた。

Paddock Gate 藤松楽久:ついにYOKOHAMAタイヤはドライでの初優勝を、しかも1-2フィニッシュで成し遂げることができましたね。おめでとうございます。今回の結果に対してどのような感想を抱きましたか?

YOKOHAMA 三好雅章:素直に嬉しかったです。YOKOHAMAタイヤが参戦して11年目、自分は去年からなのでまだ1年ちょっとではありますが、その前から勝てておらず他社より劣っていていることは分かっていました。今回のもてぎではBRIDGESTONEもDUNLOPも速かったです。その状況の中で互角の戦いができたことは、これまでタイヤを作り上げてきたYOKOHAMAのメンバーやチームだけでなく、ライバルでありながら応援してくれた他チームの人々、そして数多くのレース関係者の期待に応える結果となりました。

藤松:ずばり今回の勝因はなんですか?

三好:冬のテストで自分たちの悪いところを理解することができて、そこをきちんと直すことができたことです。昨年1年間戦ってきて、自分たちの悪いところをしっかりと認識しました。このネガティブな面をオフシーズンに入る前から、そしてオフシーズンのテストでしっかりと克服、そして今年に向けてのテストをすることができました。さらに去年のもてぎではギリギリのところで勝つことができませんでしたが、そこでの悔しさは冬のテストを加速させたバネになり、この結果に繋がったと思います。もちろん今回もいいところばかりではなく悪いところもあり、まだまだ課題はたくさんあります。

藤松:今回で分かった良かったところと悪かったところは何かありましたか?

三好:いいところとしましては、これまでの課題として温度レンジの幅の狭さがありましたが、これが昨年に比べて大きく改善されたことです。実際、今回のレースはまさかこんなに気温が上がるとは思っていなかったのですが、自分たちが想定していた温度レンジから外れてしまってもある程度タイヤが機能してくれました。そういうゴムを作ってくれたコンパウンダーにはとても感謝しています。悪い点はいくつかありましたが、その一つとしてバランスの悪さがありました。一発のタイムは練習走行では出ましたが、いざレースになってみると大したことがありませんでした。他社に比べて速さがあったということもなく、そういうところはこの場に来てみないと分からないことでした。しかし第2レースでは、特に後半で我々のタイヤのペースがとてもよかったです。奥住慈英も三宅淳詞も、YOKOHAMAユーザーが全体的にペースが良かった点はとてもポジティブなことです。これの何がよかったのかをきちんと整理して今後に繋げていきます。その一方で第1レースの課題としては、後半のペースは悪かったです。練習走行の時はBRIDGESTONEタイヤが持たないのではないかという見方がありましたが、実際にはそんなことはありませんでしたし、ラップタイム的にも我々が上回ってはいませんでした。だから佐藤蓮が佐々木大樹に負ける結果になりました。第2レースでの良かったところをきっちり整理する必要があります。

藤松:まだまだシーズンは始まったばかりですが、BRIDGESTONEはやはり速かったですし、練習走行では危ぶまれていたDUNLOPもなんだかんだでレースとなると速かったです。今年も厳しいシーズンになりそうですね。

三好:木曜日と金曜日では、あれ?一体どうしてしまったんだろうか?と思ってしまったほどに、自分たちが想定していた以上のタイムが出ました。しかし実際にレースになってみると、その差はほとんどなくなりました。さすがにOKは難しい、さすがは最高峰カテゴリーだなと今回も痛感させられました。全くこれっぽっちも簡単なことではありませんが、やっと戦うことのできるタイヤができました。ここからが本当のスタートです。共に戦ってくれているチームと一丸になって、いい結果を着実に取っていき、シリーズチャンピオンを目指します。

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