【2018全日本カート】第3・4戦 本庄サーキットの見どころ【OK部門】

2018シーズンの全日本カート選手権OK部門の開幕・第2戦から早1か月。梅雨入り直前となる6月2日・3日に埼玉県 本庄サーキットにて全日本カート選手権OK部門 第3・4戦が行われる。

高速レイアウトの本庄サーキットが舞台

本庄サーキットは埼玉県本庄市にある、四輪やバイク用のミニサーキットである。2005年の開業以来、首都圏からのアクセスが良好であることから関東圏でも人気のミニサーキットとしての地位を確立、ドリフト・グリップを問わず数多くのイベントが開催されている。全長1110mとミニサーキットとしては平均的な長さではあるが、最大直線長260mは鈴鹿サーキット国際南コースのバックストレートより70mも長い。この長さゆえ、OK部門では130km/hをゆうに超えるスピードで1コーナーに進入する。さらにコース幅も12~15mとレーシングカートが走るコースとしてはかなり広く、11のコーナーを持つが実質的には長い直線をヘアピンで結んだ高速コースレイアウトとなっている。コース攻略のキーポイントは最終コーナー直前のシケインで、ここの縁石を対処しながらいかにリズムよく最終コーナーへアプローチしていくかが勝敗を大きく左右するだろう。

本庄サーキットでのカートといえば、基本的にレンタルカートないしスポーツカートになる。全日本カート選手権はトップカテゴリーがラインナップされていない大会を2013年から5年連続で開催しており、去年初めて最高峰カテゴリーであるOK部門のレースを行った。関東圏のサーキットとは言えカートコースではないためレーシングカートが走れる日は数少なく、地元勢というものが存在しないサーキットである。短いレースウィークの間にどれだけの情報を吸収することができるかが勝利へのカギを握っている。

注目のドライバー

今大会で注目すべきドライバーを探るために、昨年の本庄大会の結果を振り返ってみよう。まず第1レース(第3戦)で表彰台を獲得したのは佐藤蓮、澤田真治、三宅淳詞であり、続く第2レース(第4戦)は名取鉄平、佐藤蓮、三宅淳詞であった。そこから真っ先に導き出せるのは、やはり#1佐藤蓮#9三宅淳詞の2名だ。佐藤蓮は昨シーズンのOKチャンピオンであることはもちろんとして、2017シーズンの第4戦を除くと、これまで本庄サーキットで開催されてきた全日本/地方/ジュニア選手権の全てで優勝を飾ってきた、まさに本庄マイスターと言えるドライバーだ。それに対し三重県出身のドライバーである三宅淳詞は、去年が初めての本庄でのレースであったにも関わらず2戦連続で3位を獲得している。両名とも今シーズンからタイヤをYOKOHAMAにスイッチ、特に三宅淳詞はチーム移籍もあってか開幕戦では少々手こずってはいたが、実績のある本庄サーキットではその実力をいかんなく発揮してくれるだろう。

また#23佐々木大樹の動向にも注目だ。去年の本庄では歯車がかみ合わず、速さはあったものの結果を残すことのできなかった佐々木大樹。今シーズンは開幕戦で優勝、第2戦では3位につけ、プロフェッショナルな走りを見せてくれた。第2戦直後に「今年は絶対にチャンピオンが欲しい」と語ってくれたが、今シーズンはSuper GTのスケジュールがかぶってしまっているため全日本カート茂原大会に出場することができず、チャンピオンを獲るには出場する全てのレースで高ポイントを稼ぐ必要がある。この本庄でも着実に表彰台・優勝を狙ってくるだろう。

もちろん昨シーズン第4戦の覇者である#3名取鉄平からも目を離せない。昨年の本庄第2レースで名取鉄平は、序盤からトップ集団とバトルをし続け、最終ラップで決死の飛び込みを行い表彰台の頂を手に入れた。スリップストリームが効きやすくタイヤに優しい本庄サーキットでは、名取鉄平の激しいバトルは大きな強みだ。さらに今シーズンはTOYOTA TAKAGI RTのルーキーを引っ張る存在となった#20井本大雅は、昨年の本庄では、決勝レースでこそ振るわなかったものの、TT・予選ヒートでは常にトップ5入りという結果を残している。今回こそは決勝ヒートでもしっかりと上位に残ってくるだろう。

またルーキー勢にも注目だ。#43皆木駿輔は開幕戦でトラブルに見舞われ続けたものの、タイムトライアル3位、第2戦決勝では後方からスタートしながらDUNLOP勢トップとなる8位にまで上り詰める速さを見せつけた。トラブルさえなければ表彰台は着実な順位でレースをしていただけに、その注目度は高い。さらに去年は全日本FS-125部門に出場しシリーズ2位を獲得した#38坂入悠斗は、昨年の本庄では全日本FS-125で2位を獲得しており、このコースの攻略法は確実に手にしているはず。開幕戦ではレーシングカート最高峰カテゴリーの洗礼を受け下位に沈んだが、2大会目となる今回で流れを引き寄せるか。

独特なコースレイアウトによりタイヤメーカー間の差は無い

昨年の本庄大会は最高峰カテゴリー初開催ということで、OKに参戦するタイヤメーカー3社はそれぞれコース攻略をデータが皆無な中で試行錯誤しタイヤを作り上げてきた。ただ、この中でもどうやらBRIDGESTONEだけが他社とは違ったアプローチでタイヤを開発したらしい、というのは去年考察したとおりである。

とはいえ結果的にはBRIDGESTONEとDUNLOPの性能差はなく、そしてYOKOHAMAがそこから一歩劣る形で決着を迎えたのは事実。今年はYOKOHAMAが開幕戦で急成長を見せ他社と対等に戦える実力を身に着けたことを証明してみせたが、この本庄サーキットはコースレイアウト的にタイヤに対する負荷が他サーキットに比べて少なく、性能差が出ずらい。このためBRIDGESTONEやYOKOHAMAはもちろんのこと、昨年から独自路線で開発を進めているDUNLOPも勝機を持っているといえるだろう。

勝利の女神は誰に微笑むのか。6月2日・3日は本庄サーキットから目が離せない!

本庄サーキットへのアクセス

公共交通機関の場合

残念ながら現在本庄サーキットへ公共交通機関で来場することはできない。このため、最寄り駅である八高線 児玉駅あるいは上越新幹線 本庄早稲田駅からタクシーを利用する方法となる。


自家用車の場合

関越自動車道 本庄児玉ICを降りて約20分で到着する。

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