【全日本カート】JAFによるヘルメットレギュレーション解釈の統一が発表 純正スポイラーは使用可能に

2019年2月22日に、JAFより全日本/地方/ジュニアカート選手権統一規則 第21条4.に関する解釈の統一が行われました(公示No.2019-WEBK06)。2019年から採用されるヘルメットレギュレーションに関するJAFの公式解釈です。

  • ヘルメットは、CIK Technical Appendices Appendix 2(※下記URL参照)の公認ラベルを以て適合性を確認する
  • 付加装置(ディフューザー、スポイラー等)は、純正品*のみ認める。
    * ヘルメット本体に対応する付属品としてヘルメット製造者カタログまたは公式ウェブサイト等に掲載されているもの。車検時にエントラントがこれを証明することとし、証明ができない場合は、競技会技術委員長より取り外しを指示する場合がある。
  • バイザーは純正品または同等品とし、競技会技術委員長が安全上支障ないと判断したもの。
  • ステッカー類は認めるが、その他装飾品(ラインストーン等)は除く。
  • 熱可塑性樹脂帽体(ABS、ポリカーボネット等)素材のヘルメットに塗装することは禁止される。
  • Drivers under 15 years old:15歳未満、Drivers over 15 years old:15歳以上

引用元:JAF 公示No.2019-WEBK06

1月31日に公開した、当該規則に関するPaddock Gate独自の解釈は、今回の発表を受け一部訂正を行いました。

詳しい解説

各項目について、Paddock GateがJAFに問い合わせた範囲で詳しく解説します。ただし、今回の規則は2019JAF全日本/地方/ジュニアカート選手権に対して採用されています。各地のローカルレースへの採用については、各レースの主催者に問い合わせてください。

1.ヘルメットの公認は内部に貼付されたラベルで確認される

ドライバーは指定された公認規格のヘルメットのみ使用可能です。ヘルメットが公認規格を取得しているか否かは、ヘルメット内部に貼付されているラベルにて確認されます。

なお、15歳以上のドライバーが使用可能なヘルメットは以下の通りです。
– Snell Foundation K2005, SA2005, K2010, K2015, SA2010, SAH 2010 and SA 2015,
– FIA 8859-2015, FIA 8860-2004, FIA 8860-210, FIA 8860-2018 and FIA 8860-2018-ABP
– SFI Foundation Inc., Spec. SFI 31.1A and 31.2A,
– Snell-FIA CM (Snell-FIA CMS2016 and Snell-FIA CMR2016),
– Snell-FIA CMH (Snell-FIA CMS2007 and Snell-FIA CMR2007).

15歳未満のドライバーが使用可能なヘルメットは以下の通りです。
– Snell-FIA CM (Snell-FIA CMS2016 and Snell-FIA CMR2016),
– Snell-FIA CMH (Snell-FIA CMS2007 and Snell-FIA CMR2007),

2.ディフューザー等の付加装置は純正品のみ、かつカタログ等による証明が可能なものに限り使用可能

ディフューザーやチンスポイラー等の付加装置については、純正品のみが使用可能となります。なお、「純正品」の定義は「販売時にヘルメット本体に付属していること」とされるため、同一ヘルメットメーカーによる製品間の部品流用は認められません。例えば、ARAI GP-6Sにはディフューザーが付属していませんが、それにARAI SK-6PED用のディフューザーを使用することは禁止されます。

また、ディフューザー等の付加装置がそのヘルメットに付属していたことは、エントラントが各自証明する必要があります。JAFに問い合わせを行ったところ、当該製品のカタログや、販売時点でのWEBサイトの写しなどを車検時に持参することで証明が可能とのことです。証明できない場合は、当該付加装置の取り外しが命じられる場合があります。

3.純正同等品の社外バイザーやターボバイザーの使用は可能

目を保護する性能が十分だと判断される場合、社外バイザーの使用が可能です。一般に販売されているような、純正バイザーの加工品であれば問題はないと考えられます。

またウエットコンディション時のターボバイザーの使用についても、目の保護が可能だと判断される場合において使用可能、との回答をJAFよりいただいています。ただしターボバイザーの開口部があまりに広い場合は、使用が禁止される場合が考えられます。例として、近年での使用はあまり見かけませんが、通常のバイザーを取り外し、ゴムバンド等でヘルメットに取り付けるタイプのターボバイザーは使用が認められない可能性が高いです。

破損等により安全上支障があると技術委員長により判断されるようなバイザーは、使用が認められないと判断される可能性が高いです。

4.ラインストーン等の装飾品の使用は禁止

ヘルメットへのステッカーの貼付は認められる一方、ラインストーン等の装飾品の使用は禁止されました。判断基準は、貼付物によって発生する凹凸の大きさだと考えられます。

5.熱可塑性樹脂帽体への塗装は禁止

一部の公認ヘルメットはABS樹脂やポリカーボネートといった、加熱により軟化する樹脂(熱可塑性樹脂)で帽体(ヘルメットの外殻)が作られていますが、そのようなヘルメットへの塗装が禁止されました。

6.既存バーツの置き換えは可能

今回発表された解釈に記載されていない項目です。

バイザーの留め具や捨てバイザーのポストのような細かい部品を社外品に置き換えた場合については、それらはCIKの禁止する「付加物」とは判断されないため、使用が可能との回答をJAFよりいただいています。しかしながら規則に明記されていないため、実際には現場の技術委員長の判断にゆだねられる可能性があります。

また「その他装飾品(ラインストーン等)は除く。」と明記されているため、バイザー留め具にラインストーン等が接着されているようなものについては、使用禁止と判断される場合が考えられます。

7.四輪用公認ヘルメットへのHANSアンカーの取り付けは問題なし

今回発表された解釈に記載されていない項目です。

四輪用の公認ヘルメットへHANSアンカーを取り付けた場合についてです。四輪用としてFIAに公認されたHANSアンカーには、アンカー本体に公認番号が記載されているため、それにより公認/非公認の確認が可能です。ゆえに、FIA公認HANSアンカーを取り付けた四輪用ヘルメットの使用は可能、との回答をJAFよりいただいています。しかしながら規則に明記されていないため、実際には現場の技術委員長の判断にゆだねられる可能性があります。

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