佐々木大樹「常に誰よりも速く走りたい」:Fight for Podium 2019

「今回の佐々木大樹はなんだかパッとしないな」なんて、土曜日までは考えていた。2019シーズンの開幕戦では全体的にBS勢が好調の中、一人精鋭さに欠けた走りをしているように見えたのだが、どうやらそれは彼自身の”焦り”によるものだったらしい。決勝レースが行われる日曜日になると、突如として持ち前の早さが復活。2位と優勝という結果を残し、シリーズランキングのトップに立った。

一晩の間に何が起こったのだろうか。そこにはレースで勝つために大切な考え方があった。常に進化を続け、誰よりも速く走りたいと願う佐々木大樹は、シリーズチャンピオンに向けた確実な一歩を踏み出した。

Profile

佐々木 大樹(ササキ ダイキ)
1991年10月15日生まれ
出身:埼玉県
チーム:TONYKART RACING TEAM JAPAN
ゼッケン:5
マテリアル:TONYKART / VORTEX / BRIDGESTONE
スポンサー:TONYKART JAPAN / TONY KART RACING TEAM JAPAN / BRIDGESTONE

最近の戦歴

2014年 全日本カート選手権 KF部門 シリーズ5位
2015年 全日本カート選手権 KF部門 シリーズ5位
2016年 全日本カート選手権 KF部門 シリーズ9位
2017年 全日本カート選手権 OK部門 シリーズ11位
2018年 全日本カート選手権 OK部門 シリーズ2位

前回の鈴鹿サーキット大会について

前回の鈴鹿サーキット大会では、SuperGTのテストと重なってしまったために木曜日の練習走行を走れませんでした。それについては問題ないかなと思っていたのですが、金・土曜日ともに午前中は雨が降ってしまい、予定していたマシンセッティングやタイヤのテストを十分に行うことができませんでした。実は僕がNEWタイヤでアタックしたのは、土曜日の公式練習が初めてでした。今になってみて思えば、周りのドライバーも速く、さらにテスト不足という状況に対して精神的に焦ってしまっていました。「何かやらなきゃ」という気持ちになってしまい、続くTTに向けてマシンセットに大きな変更を加えてしまいました。これが逆効果となり、TTでは10番手になってしまいました。それが鈴鹿での最大の失敗でした。

しかし、日をまたいで日曜日になるころには、冷静さを取り戻すことができました。それまでの状況を客観的に見直し、悪いのはどこかを考えました。マシンをベースセットに近い形まで戻し、後は自分の走りを信じて、スタイルを突き通してレースに挑みました。その結果、開幕戦では2位、第2戦では優勝というリザルトを残せました。仮に土曜日のまま焦っていたらこうはならなかったと思います。冷静さを取り戻し自分の走りを信じ切れたこと、それが今回の勝因です。

全日本カート選手権には長く参戦していますが、今回のようにルーティーンが崩れてしまうことはあります。問題はないとは考えていましたが、やはりそれでいけるほどこのレースは甘くないのだと実感しました。自分のプライドが邪魔してしまう場合もありますが、何が悪いのかを客観的に見極められることが大切だと再確認することができたレースでした。

次回の本庄サーキットについて

本庄サーキットは直線が長くコーナー数が少ないので、タイヤの性能差が出づらく、またスリップストリームが効くため混戦になります。ただ、高速からのハードブレーキングコーナーが2か所あるので、仮にタイムが同じだとしても、ブレーキングがうまいドライバーが勝つでしょう。ですので、ブレーキに強いようなマシン作りはもちろん、ドライビング面でもブレーキの踏み始めやリリースポイントまで細かく詰めていきたいです。

個人的には優勝もしているのでそこまで悪いイメージはないのですが、このコースではTTから前の方にいないと勝つのは難しいです。なぜなら全員がスリップストリームに入っているような状況になるので、独走はもちろん順位を着実に上げていくことも難しいからです。とにかくTTでは集中して、せめて3位以内に入れば、あとはレース運びには自信があるので、勝つ可能性はかなり高まると思います。

一目置いているドライバー

特に誰に注目しているということはありません。しかし、チームメイトの高橋悠之は、彼とは長いことずっと共にレースをしていますが、僕の方がレースでは勝っていることもあって、努力しています。自分はロングに強みがありますが、最近の高橋悠之はかなり僕に追いついてきています。

もちろんそれ以外にも、チームメイトであれば宮下源都、前回のレースでは井本大雅や山田杯利、またルーキーでは佐藤凌音や渡会太一など、みんなかなり速いです。TTではルーキーの勢いに負けないように速く走りたいです。レースでは高橋悠之も強くなっていますが、もちろん勝ちたいです。レースでは毎回速いドライバーが変わっていくので、前回そのドライバーが遅かったからといって、次回も遅いということはありません。しかしその中であっても、いつでもどこでも、その時の速いドライバーを上回る走りをしたいです。

次戦・今シーズンへの意気込み

本庄ではやはり優勝を狙っています。自分としてもBRIDGESTONEとしても、長らくシリーズチャンピオンからは遠ざかってしまっています。今シーズンは全戦出場できることもあり、今年こそはという思いが強くあります。前回の鈴鹿での反省を生かし、練習から流れを確実に引き寄せ、優勝争いをしていきたいです。

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