左右非対称のアッカーマンセッティング:TEAM WOLF

左回りにしか旋回しないオーバルサーキットを走るレーシングマシンの場合は、右タイヤの外径がわずかに大きかったり、左右のキャンバー角が異なっていたり、明らかに左右で大きさの異なるウィングの翼端板が装着されたりする。

このように左右どちらかに曲がるコーナーの重要度が極めて高いサーキットがあった場合、左右非対称のセッティングがうまくはまる可能性というのは否定できないわけだ。それを実践したマシンを2019年全日本カート選手権が行われた本庄サーキットで発見した。

TEAM WOLFの左右非対称アッカーマン

そのセッティングが投入されていたのは、森山冬星が駆るTEAM WOLFのPraga。ステアリングシャフトのタイロッド取り付け部分に注目してほしい。

左側タイロッド取り付け位置がわずかに高いのが見て取れる。本庄サーキットはレーシングカートにとって「左コーナー」と呼べるものが2個目のヘアピンのみであり、残りのすべては右回りのヘアピン・最終コーナー・そしてシケインである。

このコース特性を理解したTEAM WOLFは、右コーナーの旋回速度を上げる事でコースを攻略しようと考えた。左側のアッカーマンをよりタイヤが切れる方向にすることで、より鋭くターンインできる。

しかしこれ、もちろん左右で動き方が変わるうえ、転がり抵抗を考えると果たしてクリップ付近では良い方向になるのか?という疑問もある。森山冬星は本庄でのレースでは結果が残せなかったが、練習走行中は一目置かれるほどの速さを発揮していたので、ハマれば速いセッティングである可能性は十分にあるかもしれない。

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【2019全日本カート東地域】第2戦 本庄サーキット リザルト&レポート | Paddock Gate

2019年6月2日に開催された全日本カート選手権東地域第2戦 本庄サーキットのリザルトが発表されました。なお、ポイントランキングはPaddock Gate独自集計によるものです。

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