OK第8戦17周の予選は11:50にスタート。路面は完全にドライとなった。#94阿部光がDNSとなったため、30台がレースをスタートした。
ブラックアウトと同時に#34渡会太一が好スタートを決め抜け出し、そこに#2佐々木大樹、#12森山冬星、#92小高一斗、#55大木一輝、#9宮下源都、#8山田杯利が続く。#9宮下源都は5コーナーで#55大木一輝をパスし5番手にアップ。また9コーナーで#2佐々木大樹が#34渡会太一のインをつきトップに立った。トップ6はレース序盤にタイヤ温存のためか大きく動くことはなく等間隔で走り、7番手争いとなる第二集団の先頭に#33水野皓稀が立った。4周目にトップが入れ替わると、5周目に#12森山冬星が#2佐々木大樹を4コーナーでパスし2番手に浮上。同時期にコースの各所でクラッシュが発生し、マシンがストップしていく。さらに6周目、#92小高一斗を交わそうとした#9宮下源都が5コーナーで横転、7コーナーでも#92小高一斗と#43皆木駿輔がスピン、#43皆木駿輔はリスタートしたが、重大事故の発生により7周目でニュートラリゼーションが発動された。
今年から導入されたニュートラリゼーションが全日本カート選手権で発動されるのは初。#34渡会太一、#12森山冬星、#2佐々木大樹、#8山田杯利、#55大木一輝、#33水野皓稀、#10冨田自然、#24古谷悠河、#11木内秀柾、#4三村壮太郎、#7朝日ターボらが一列隊列でローリングを組んだ。ニュートラリゼーションと同時にピットインしたドライバーもわずかにいたとはいえ、多数のクラッシュが発生したためにコース上にはわずか18台がいるのみ。さらに低速走行のためか10周目に#33水野皓稀と#23新原光太郎、そして12周目に#7朝日ターボがエンジントラブルによってマシンを止めてしまう。負傷者の搬出のために7周続いたニュートラリゼーションは13周目の黄旗振動停止によって翌周からのリスタートが宣言され、隊列のペースは徐々に上がる。
14周目、レースはリスタートされ、トップ#34渡会太一が一歩抜け出す格好となる。大きな順位変動はないが、5番手#55大木一輝が4コーナーで#8山田杯利のパスに失敗したため4番手と5番手の差が開いた。15周目に#2佐々木大樹が#12森山冬星を4コーナーでかわし2番手に浮上。さらに#8山田杯利が9コーナーで#12森山冬星をパス。#55大木一輝は若干苦しいのか16周目と17周目にそれぞれ#10冨田自然と#24古谷悠河にかわされ、チェッカーが振られた。
結果はトップが#34渡会太一、2位#2佐々木大樹、3位#8山田杯利、以下#12森山冬星、#10冨田自然、#24古谷悠河、#55大木一輝、#11木内秀柾、#4三村壮太郎、#21井本大雅。チェッカーを受けたのは15台のみのサバイバルレースとなった。
1位 渡会太一
第7戦の結果からみても、佐々木大樹にポールを取られるとそのまま逃げられてしまう可能性が高いので、この予選はとにかくトップで帰ってくることを意識しました。第7戦ではタイヤを使いすぎて最後まで持たなかったので、さらにタイヤマネジメントを考えたのですが、今回はニュートラリゼーションが入ったことでさらに余裕ができました。決勝はタイヤのことを意識しすぎることなく、自分の走りに集中していきたいです。
2位 佐々木大樹
3位 山田杯利
昨日の予選よりも余裕があり、楽な状態に持ち込めました。多少バトルはしましたが、ニュートラリゼーションがあったこともあって非常に余裕ができました。むしろ渡会太一は佐々木大樹に対してムキになっているのか、頑張りすぎているようにも見えました。これからどんどんラバーが乗ってきて、こちらに有利なコンディションとなるでしょうから、いい感触で決勝を走れると思います。