OK第10戦の予選ヒートは11:45から16周にて行われる。少し風が出ているが、比較的温かい状況で、今週は雨の影響も受けていないため路面にラバーがしっかりと乗っている。先ほどの第9戦決勝を終えて、「BSタイヤが思った以上に摩耗しないしタイムも落ちない」という話が耳に入ってくる中ローリングが開始されたが、#43皆木駿輔がコースインしてすぐにマシントラブルでDNS。さらに隊列の不揃いによって3周行われたフォーメーションラップの間に、#35ヤニック・デ・ブラバンダーがマシントラブルでDNS。27台による隊列となり、レースがスタートした。
ホールショットを決めたのは#34渡会太一、そこへ#8山田杯利、#24古谷悠河、#2佐々木大樹、#9宮下源都、#44佐藤凌音、#11木内秀柾、#92小高一斗が続く。トップ2がスタートから下位を引き離しながら2周目に突入すると、#8山田杯利がトップ#34渡会太一に対し1コーナーでパッシングを仕掛けるが、これは一歩届かず。また10コーナーで#2佐々木大樹が#24古谷悠河をかわし3番手に浮上した。3周目には#24古谷悠河は#9宮下源都と#44佐藤凌音にもインを刺され6番手までドロップ。また同周回で10番手に立っていた#1佐藤蓮がエンジントラブルかS字で単独スピン、リタイアを喫してしまった。
トップ渡会太一はじわりじわりと2番手以下を引き離し、独走状態を築き始める。9周目には2番手#8山田杯利の背中に#2佐々木大樹がつけ、少し離れて#9宮下源都と#44佐藤凌音がテールトゥノーズとなっている。10周目には6番手#24古谷悠河に対し6コーナーで#92小高一斗が鋭いツッコミでインを付き順位を入れ替えると、11周目には#44佐藤凌音が#9宮下源都を6コーナーでパスし4番手に浮上した。12周目、#12森山冬星が#24古谷悠河を10コーナーでかわし7番手に立つが、この頃には前の#92小高一斗はすでに単独となっていた。上位集団にしばらく動きがなかったが、14周目の6コーナーで3番手#2佐々木大樹が#8山田杯利を交わすと、そこに#44佐藤凌音が追いついてきた。#44佐藤凌音は15周目の10コーナーで#8山田杯利のインを突くと、前の#2佐々木大樹に対しテールトゥノーズにつける。#8山田杯利は後方との間隔を見てペースを落としている。
そして16周が消化された。トップは独走で#34渡会太一、2位#2佐々木大樹、3位#44佐藤凌音、以下#8山田杯利、#9宮下源都、#92小高一斗、#12森山冬星、#24古谷悠河、#10冨田自然、#4三村壮太郎のトップ10となった。
1位 渡会太一
自分の中ではセーブしながら走っていましたが、第9戦の予選と同じく自然と高いアベレージで走れました。決勝はスタートさえ決められれば逃げられると思います。この予選のような展開にもちこめれば助かりますが、タイヤの摩耗が全体的に予想以上に軽いです。なのでBSタイヤ勢はどのタイミングでプッシュをかけるかが肝になるのではと思います。作戦を練り、今度こそ勝ちます。
2位 佐々木大樹
チャンピオンを考えると予選ポイントが非常に大切です。渡会太一はたしかに速いですが、そういう意味では2位という結果は悪くないかなと思います。更に速くなるための秘策のようなものは予選では見つかりませんでした。今回は着実なレースをしたいです。確かに最終戦を優勝で終えたい気持ちはありますが、この1勝にこだわるよりも、今年一年積み重ねてきたものを考えて、確実なチャンピオンを取りに行きます。
3位 佐藤凌音
TTのミスが響きましたが、この予選で十分挽回できました。周りのドライバーはしっかりとタイヤマネジメントをしていましたが、自分は少し使いすぎてしまったかなと考えています。しかし決勝はさらに上を目指せるように、最後まであがきます。開幕戦での速さをもう一度見せたいです。
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