OK第3戦の決勝は28周にて行われる。蒸し暑いが日が陰ると涼しさも覚えるような天候で、相変わらず空には薄い雲がかかり続けている。9時25分からスタートし、セカンドスタートの佐々木大樹が牽制をかけローリングは3周目に突入。そしてゆっくりした隊列が組まれレッドシグナルが消灯した。
ホールショットを決めたのはポールシッター高橋悠之。直後に佐々木大樹、朝日ターボが続くが、朝日ターボは3コーナーで早くも仕掛け2番手に浮上。4番手以降は荒尾創大、洞地遼大、遠藤照剛、平安山良馬らが並ぶ展開。朝日ターボはとにかく早い仕掛けを続け、2周目のバックストレートで高橋悠之をかわしトップをダッシュ。また5コーナーでは平安山良馬が5番手に浮上した。4番手洞地遼大との差はわずかに空いていたが、平安山良馬はハイペースで飛ばし4周目には荒尾創大の背中を捉えた。その4周目には4コーナーで高橋悠之が朝日ターボのインを付きトップに戻ると、朝日ターボは挙動が乱れたか5コーナーで佐々木大樹、荒尾創大、平安山良馬、そして8コーナーで洞地遼大にもかわされ一気に6番手までドロップ。この時点でトップ5のBS勢に比べ朝日ターボのペースは一歩劣っている状況だった。上位は15番手あたりまでおよそ集団と言えるほどの分離感がない接近戦となっている。トップの高橋悠之に対し2番手佐々木大樹は少しマシンが乗りにくそうで挙動が安定せず、どうにか食らいついている様子だ。8周目の8コーナーで荒尾創大が挙動を乱したことにより、9周目の3コーナーで平安山良馬がこれをパスして3番手に浮上した。
11周目、次第にトップ集団は高橋悠之、佐々木大樹、平安山良馬、荒尾創大、清水啓伸、洞地遼大の6台で形成されるが、集団最後尾の洞地遼大はペースが伸び悩んでいる様子だ。12周目、3コーナーで佐々木大樹がトップに立とうとするがこれは失敗。それを好機と見たか、13周目の3コーナーで平安山良馬が佐々木大樹をパスし、更に荒尾創大も4コーナーでパス。佐々木大樹のペースは悪く、続く14周目の8コーナーでも清水啓伸にかわされ5番手までドロップ。続く6番手洞地遼大は明らかに苦しそうに走っていたのだが、15周目の4コーナーで突如スローダウン、そのままリタイヤとなった。これまでトップに立ち続け、レース中盤からペースを上げて後方を引き離しにかかってきた高橋悠之だが、徐々に雲行きが怪しくなってきた。17周目、平安山良馬が高橋悠之の背中を捉え、3コーナーで荒尾創大とともにパス。さらに荒尾創大が4コーナーで平安山良馬のインをさしてトップにたった。高橋悠之は明らかにペースがおかしく、18周目の5コーナーで清水啓伸と佐々木大樹にもかわされ5番手までドロップ。また19周目には5コーナーで平安山良馬がトップを奪取した。その周回、3番手まで上がってきた清水啓伸が最終コーナーでまさかのスローダウン、ホームストレート上にマシンを止めてしまった。さらに高橋悠之のスピードが完全に遅くなりどんどんと順位を落とし、22周目のバックストレートでリタイヤとなった。
23周目、トップ集団は平安山良馬、荒尾創大、佐々木大樹の3台に絞られ、、後ろには遠藤照剛、鈴木斗輝哉、三村壮太郎がそれぞれ単独、更に後ろに岩崎有矢斗を先頭とする集団が形成されている。平安山良馬は守りに入ったか4コーナーで若干ラインが小さくなったのだが、それを見逃さなかった荒尾創大が5コーナーでトップに舞い戻る。その瞬間平安山良馬は少し遅れ、佐々木大樹が背中を捉えた。24周目の4コーナーで佐々木大樹が平安山良馬をパスし、トップ2がTONYワークスになる。この時点で荒尾創大は少しマージンを築いている。また後方では鈴木斗輝哉が遠藤照剛を抜いて4番手に浮上した。平安山良馬はどうにか佐々木大樹を捉えようとテールトゥノーズにつけていると、27周目の4コーナーで佐々木大樹の挙動が乱れ、5コーナーで平安山良馬が2番手にたった。佐々木大樹は平安山良馬に追いつこうとしているがペースが足らず、そのまま最終ラップが消化された。
結果は荒尾創大がTONYワークス移籍後初の勝利を獲得。2位に平安山良馬、3位が佐々木大樹、以下鈴木斗輝哉、遠藤照剛、三村壮太郎、岩崎有矢斗、山田杯利、大宮賢人、朝日ターボがTOP10となった。
以下、TOP3のインタビューです。