全日本カート選手権オートパラダイス御殿場大会が始まった。7月末らしい夏真っ盛りな眩しいばかりの青空が広がり、太陽がアスファルトをジリジリと照りつけ、気温は30度を常に超える暑さとなっている。木曜日から走り出したOKマシンだが、中でも頭一つ抜けたタイムで走るのがYOKOHAMAを履く加藤大翔だ。練習走行の段階ではそれに続いてBRIDGESTONE、DUNLOPという順の勢力図になっているが、レースに向けて「APG特化の自信作」を用意したというメーカーも存在する。蓋を開けてみるまでわからないのが全日本OKという舞台の特徴だが、金曜日までの各タイヤメーカーの情勢を覗いていこう。
DUNLOP「フロントがよりクイックに動く前後バランスに改善した」
Paddock Gate:前回のSUGOではDLユーザーである皆木駿輔が奮闘していた印象が強く残っています。振り返ってみるとどんなレースでしたか?
DUNLOP 岸本太地:ベストタイムの向上に取り組んだレースで、実際にTTでもBSベテランユーザーに近いタイムが記録されました。タイヤの性能的にはかなりBSに近づいたなというのがレースでした。ロングについては第1レースではトラブルなどもあり皆木駿輔がストップしてしまいましたが、第2レースは5位入賞を果たしています。レース展開的にバトルが多かったですが、それさえなければさらに前方の順位に手が届いたので、タイヤの完成度という意味では悪くなかったと考えています。一方でTTトップタイムには少し離されたので、もう少しベストタイムでタイヤとしての優位性を残せればなと感じました。
PG:今回のAPGでもSUGOと同じように大量の新品タイヤを用意しテストを重ねている様子が見えますが、実際に木・金曜日をこなしてきていかがでしょうか?