茂原ツインサーキットで今年の全日本カート選手権OK部門のレースもシーズン折り返しに突入する。木曜日から雨が断続的に降り、金曜日も完全なドライコンディションと言えるセッションは1回しかなかった状況で、各社はドライでのレースを想定した十分なテストができたとは言い難い様子に見える。土日の天気も若干不安定な予報となっており、茂原にしては珍しく少し涼しくなるのではないかと見られている。タイヤに厳しいと言われる茂原ツインサーキットでタイヤメーカー3社はどのように戦っていくのか。
BRIDGESTONE「むしろ雨が降ってくれたほうが楽しみなレース」
PG:前回のAPGでBRIDGESTONEは強さを見せつつも、速さの面ではYOKOHAMAユーザーである加藤大翔に圧倒されたような印象があります。前回の反省や良かったポイントはありますか?
BRIDGESTONE 間庭崇裕:まずオートパラダイス御殿場というサーキットは我々にとって結構苦手としていたのですが、事前テストで課題をしっかりと詰めて、レースウィークのテストでも良い結果を得ることができました。過去データを比べても今年最も進化したと言えるのが御殿場用タイヤだったというのが良かった点です。ただやはり特定の温度域でピークグリップが高かったのがYHで、そこは負けていたと思います。仮に相手も我々も美味しい温度域で走れたとしてもピークグリップには差があったでしょう。しかし、逆に他社からすれば路面温度にピーキーなタイヤで戦わざるをえない状況を作り出したのは、我々の強さの証とも言えるかもしれません。
PG:ところでAPGでは金曜日の走行終了後に、一部開発ドライバーからの声によってレーススペックをタイヤ搬入直前に変更する判断を行いました。あの判断は正しかったと考えていますか?