モビリティリゾートもてぎ北ショートコースにて開催されるもてぎカートレースは、関東地方で最も人気のあるローカルシリーズと言っても過言ではないだろう。2024年は全6戦が開催され、大人から子供まで幅広い年齢のカーターたちが切磋琢磨し、10月27日に最終戦を終えた。
ところがその最終戦で、予選の結果から決勝レースのスターティンググリッドが確定しているにも関わらず、スタート直前で全員のグリッドが変更されるという事件が起きた。
YAMAHAカデットオープンクラスで全員のグリッドが変更された理由とは
事件が起きたのはYAMAHAカデットオープンクラスの決勝レース。ポールポジションのドライバーがイエローラインよりも先に加速したことによりスタートが切られなかった。当該ドライバーへ白黒旗が出されたものの改善されなかったため、赤旗による一時中断が行われた。この後はポールポジションのドライバーが最後尾に降格させ、セカンドドライバーを隊列の先頭として扱いながらスタートを切るのが一般的なレースの流れとなっている。
ところが今回のもてぎカートレースでは違う動きが行われた。ポールポジションが最後尾に回されると、空いた場所をを埋めるように、セカンドをポールポジションへ、3番手をセカンドグリッドへ、4番手を3番手グリッドへ…と、全員のポジションを入れ替えさせたのだ。なぜこのようなことが起こったのだろうか?