風が強く気温もさほど上がっていないため、12時ごろではあるが路面温度もさほど上昇していない。各車のエンジンに火が入りローリングがスタートするが、途中で19藤原がエンジンを被らせたのかスローダウン、そしてピットインしてくる。またエンジンのかぶりを気にしてかポールの85佐藤が早めにアクセルを踏み始めたことで1度のスタートディレイドがあったが、その1周後には隊列も整い日章旗が振られた。1コーナーを最初に抜けたのは85佐藤、直後に2朝日、18太田、12冨田、23環、13三村、22井本が続く。オープニングラップの5コーナーでは24宮下、3名取、8三宅がクラッシュによりストップ。隊列は85佐藤、2朝日、18太田、12冨田、23環、13三村、22井本、第2集団に30小川、17野中、6大草らが続く。ついにトップ集団へと頭角を現した12冨田は攻めの姿勢で18太田にかかろうとするが、3位浮上には至らない。また13三村は今回YHタイヤに問題があるのかずるずると後退していく。レースは5周目にしてすでに全員タイヤの温存を考えていたに違いない。ほぼ全員が等間隔で走行しバトルが起きない。中盤、トップ集団は37.5~37.6秒台でラップしており、第1戦3位の5高橋は後方に沈んでいる。10周目あたりにトップの85佐藤が突如大きくミスをして一瞬だけ2朝日が85佐藤の前に出かけるがこれは失敗、再びトップ6が等間隔で走行を続ける。その後ろ、17野中を先頭とする第2集団では、13三村、20澤田、30小川、6大草によるバトルが展開される。少しタイヤが苦しそうな6大草はなんとく5コーナーで30小川から順位を取り返し、30小川をけん制していく。ラスト2周となったところで、5番手を走行していた22井本に23環が迫り、最終的に23環が競り勝った。上位は互いに探り合いをしたままゴールを通過し、トップ85佐藤、2位2朝日、3位18太田、以下12冨田、23環、22井本の順でチェッカーを受けた。
1位 佐藤蓮
マシンセッティングをタイヤがなくなっても大丈夫なように設定していたのですが、これが裏目に出て操縦性に難がありました。そのことでミスをしてしまい一瞬2朝日に抜かれかけてしまいました。ペースは余力を残して走っていたので、決勝ではタイヤを持たせることができると思います。たとえ集団に飲まれてしまっても戦えるだけの力は十分にあるので、優勝を狙っていきます。
2位 朝日ターボ
レースウィークに入った直後にあった85佐藤とのペースの差はほぼなくなってきています。今回の予選では全員が新品タイヤを投入していることから路面状況がレースの途中で急激に変化し、全体がペースダウンしたのですが、僕自身はかなり余力をとった状態で17周を走り切りました。今回ゴールした時のトップとの差を、あと28周後に詰めていけるようにしていきます。
3位 太田格之進
攻められないです。攻めようと思えば攻められるのですが、フロントブレーキがない影響もありパッシングにまでいけない状態でした。ペース配分を考え最後までセーブしていましたし、車自体の仕上がりもいいのですが、周りも全員そのようにけん制していたように見えたので、状況判断がとても難しいです。決勝では少し気温が高くなればいいのですが、難しい状況です。