ワンメイクのレースとは真逆の姿勢を取る全日本カート選手権OK部門は、細かいルールはさておき、公認されたものの範囲であればエンジンもシャーシもタイヤも全て自由に選択できる。西に速いエンジンがあると聞けば飛行機で買いに行き、東にいいキャブの情報があればいち早く取りに行く、そんなスピードに飢えたエントラントがいるのは紛れもない事実。では最良のマテリアルを集めた結果としてすべてのマシンが同じパッケージになるのではないか?そういう結論に至るのは至極当然のことのように思われるのに、これっぽっちもそうはならない。それどころか全員がバラバラのパッケージなのにタイムがコンマ1秒以内に収まったりする、そういうところにマルチメイクの魅力があるのだ。
最強のパッケージとは
というわけで、今回は2017年8月20日にフェスティカサーキット瑞浪で行われたOK第5戦の予選で、全27名のドライバーが使っていたエンジン・キャブレター・インテークサイレンサーを調べた。