2018年1月19日にSLOより2018年TOYOPET SLカートミーティングの暫定版競技規則が発表された。
【暫定版】2018 TOYOPET SL カートミーティング競技規則
変更点は5点
2017年競技規則書からの変更点は6点であり、これは2017年12月26日発表のSLインフォメーションNo.17007にまとめられている。
変更点 | 旧規則 | 新規則 |
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競技規則 第5章1. レースの成立 |
クラス別に参加台数が5台以上あった場合にレースが成立します。… | クラス別に参加台数が3台以上あった場合にレースが成立します。… |
車両規則 第1章 車両規則と細則表 |
ウェットタイヤ装着時を除き、前輪はフロントフェアリングの外側より 1mm以上、後輪はサイドボックスより 1mm以上、外に出ていること | JAF国内カート車両規則「ボディワーク」に依る |
車両規則 第2章 エンジン・シリンダー関連 |
シリンダーボディは図A部に縦10mm、横16mm の座および「7ET」の浮き⽂字があるものとします。 | シリンダーボディは図A部に縦10mm、横16mm の座部分(ドライブ側も同様)のドライブ側に「7ET」とマグネット側に「Y3またはY4」の浮き⽂字があるものとします。 |
車両規則 第2章 エンジン・クラッチカバー |
クラッチカバー | クラッチガード (名称変更) |
車両規則 第4章 タイヤ |
ヨコハマSLJ | ヨコハマSLJ(ADJ) ※2017年までのSLJ(AAJ)は使用できません。 |
規定追加 | ヤマハMZ200 4ストロークエンジンの規定が追加 |
SLレース参戦者にとって最も気になる改定箇所はボディワークに関する変更点になるだろう。2017シーズンまではウエットタイヤ装着時を除き前後のタイヤはカウルから1mm以上外に出ていなければならなかったが、これがJAF規定に準じることになった。JAF国内カート車両規則から当該箇所を抜粋すると、
第9条 ボディワーク
1.ボディワーク(Superkartを除く)4)サイドボディワーク
下記①または②に示すいずれかの基準に適合しなければならない。
①基準A
b.最大幅:前車輪を真直ぐ向けた状態で前輪タイヤと後輪タイヤを結ぶ線より外側に出てはならない。
②基準B
a.いかなる状態においても前輪タイヤと後輪タイヤの上部を結ぶ線より高い位置にあってはならず、かつ、前輪を正面に向けた状態で、前輪タイヤと後輪タイヤの外側を結ぶ面より飛び出してはならない。
とある。つまりドライ・ウエットに関わらず、タイヤはサイドカウルよりも外側になければならない。
MZ200の規定が追加されたが、これはMZスポーツジュニアとMZスポーツシニアの2カテゴリーがあり、ジュニアのほうは小学校2年生以上から参戦可能なカデットシャーシを使用するカテゴリーである。Paddock Gateが調べた限り2018年1月23日現在でMZ200のスプリントレースをローカルシリーズ内で予定しているサーキットは見当たらなかった。しかし近年のスポーツカートの盛り上がりを見るに、今後レンタルカートではない4stエンジンのスプリントレースが開催される可能性はある。