思い返してみれば、2年前のSUGOも雨であった。当時レインでの高い優位性を誇っていたYOKOHAMAタイヤは、すんでのところで優勝を逃し、また多くのBRIDGESTONEユーザーが上位でレースを終えた。ところが同じく雨となった今年は、YOKOHAMAとDUNLOPがそれぞれ雨量によって勢力図が入れ替わり、反対にBRIDGESTONEは綿谷浩明を除くほぼ全員が下位に沈んでしまった。まさにこの全日本カート選手権において、タイヤの開発スピードは日進月歩であることを象徴するような結果が残されたのだった。朝日ターボによる今期のDUNLOP初優勝、そしてYOKOHAMAタイヤ史上初の表彰台独占という新たな記録が刻まれたSUGO大会終了直後に、YOKOHAMA陣営に今回のレースについて話を聞いてきた。