KF部門は1.5dayで2レース行われるため、スケジュールはかなり詰まっている。他カテゴリーのスタートディレイドなどもありスケジュールから20分遅れの11時30分にKFの予選2がスタートした。昨日の同時刻よりもかなり涼しく過ごしやすい気温の中ダミーグリッドから各車コースインしたが、17荒川がトラブルで隊列を離脱。そのままピットインしDNSとなった。23台となった状態でレッドフラッグ消灯、スタートが切られた。直後の1コーナーでなんとポール24大草とセカンド16野中がクラッシュ、そのままコースアウトしリタイヤを喫してしまう。そんな中飛び出したのはRd.1で3位となった34角田。混乱に乗じて2位以下との差を一気に開いた状態でバックストレートを駆け抜けて、そのままハイペースでクルージングに入り後方との差を次々と開いていった。3位で1コーナーを抜けた18菅波はヘアピンで31三宅を抜き2位になり2周目には34角田、18菅波、31三宅、4朝日、9高橋のトップ5となった。ここで動いたのははやり先ほどの決勝と同じく9高橋であった。トップの31角田、セカンドの18菅波との差はすでに開いていたが安定感のある走りで3位に上がり18菅波に追いつくか追いつかないかといったところにいた。先ほどの決勝でタイヤが持たないと判断したドライバーが多いのか、各車微妙な間隔を保ちながら様子を見ているように見られた。そんな中でも積極的にマシンをプッシュしていたのはこのとき6位を走行していた30太田だ。前方を走る同じYAMAHAワークスの31三宅に果敢に挑んでいたが、31三宅はブロックラインを走り30太田を牽制していた。走行前に31三宅にインタビューしたところ、土曜日までの調子が出ずにいるらしい。そうしている間に7位を走行していた27西村が2台のYAMAHAワークスに追いつき、5位争いが3台となる。27西村もマシンをプッシュしインに入ろうと攻めるが前の2台ともにブロックをしているためインに入ることができない。そのタイミングで16周が終了し、34角田、18菅波、9高橋、4朝日、31三宅、30太田、27西村の順でチェッカーを受けた。先ほどの決勝とは異なり、DL勢が強さを見せた結果となった。
34角田 裕毅のコメント
先ほどの決勝では後半にタイヤが垂れてしまったのもあって、かなりタイヤの温存を意識し、後ろを滑らさないように走りました。セッティングも前をほんの少しだけアンダー気味にセッティングしたこともタイヤ温存につながりました。先ほどのレースでは後半にBSが一気にきたので、次の決勝ではどうなるか予想がつきません。油断ができないレースになると思います。
18菅波 冬悟のコメント
スタートでは予想外なことにトップとセカンドがクラッシュ、リタイヤしてしまいましたが、そこで3位に立つことができました。1周目はフレッシュタイヤですし、タイヤも冷えていることもあってグリップが低かったのですが、前方のドライバーよりも自分のタイヤのほうが食いついていたのでヘアピンで刺して2位に上がれました。先ほどよりも路面の温度が上昇していて、今回はDLのゴムが機能しやすいコンディションだったので順調に走ることができてよかったです。どうやらBSのほうが温度上昇に弱いように見えるので、このまま有利な条件で決勝を迎えることができれば優勝も見えています。今回はTTもないので先ほどのようなタイミングでタレることなく最後まで持つと思います。ただ、大草君がまたもや予選を走れずタイヤが残っているので、またガンガン上がってくるかもしれません。そこが要注意ですね。
9高橋 悠之のコメント
スタートした瞬間はまた若干失敗して2台にいかれてしまったのですが、混乱もあり直後の1コーナーで取り返すことができました。今回はみなフレッシュタイヤで序盤は厳しいのですが、トップタイムが悪くないことはわかっていたので先ほどと同じようにとにかく落ち着いて走り少しずつ前へ前へ行くことを意識しました。2位にも上がれたと思うのですが、先ほどの決勝のスタートで失敗してしまったので、今回は決勝でのイン側スタートを優先し、少し抑え気味に走りました。