OK第3戦予選ヒートは16:20分からスタート。周回数は15周。西日が傾き、少々冷たさを感じる風も出てきた。OK初ポールポジションを獲得した#33水野皓稀を先頭とするゆっくりかつきれいな隊列が組まれ、レースがスタートした。
#33水野皓稀がホールショットを取り、そこに#4三村壮太郎、#7朝日ターボが続く。#4三村壮太郎が1ヘアで#33水野皓稀のインをズバッと刺すが、タイヤがまだ機能していないか出口でオーバーランし順位をダウン。そこで失速した#33水野皓稀に合わせるように#7朝日ターボが入り、トップに立った。さらに3番手まで順位を上げてきた#43皆木駿輔が2周目に#33水野皓稀を交わし2番手に浮上すると、3周目の最終コーナーで#7朝日ターボのインを刺した。すかさずクロスラインを取る#7朝日ターボだったが、ホームストレートで前に出た#43皆木駿輔が4周目の1コーナーでトップに立った。さらに同タイミングで#33水野皓稀が#7朝日ターボを交わし2番手に戻ってきた。後ろには#7朝日ターボ、そして#34渡会太一が続いていたが、その#34渡会太一が同周回1ヘアで強烈な突込みを見せまさかの2台抜きを強行。出口のアウト側に押し出される形となった#33水野皓稀は大きく順位を下げてしまう。また3位以降は巨大な集団が形成され、順位が目まぐるしく入れ替わっていく。
7周目、トップの#43皆木駿輔、#34渡会太一、#8山田杯利がトップ3でワンパック状態となり、少し遅れて#93大草りく、#21井本大雅、#33水野皓稀、#2佐々木大樹、#4三村壮太郎という順になる。若干コンパクトなラインを取る#34渡会太一が8周目の1ヘアで#43皆木駿輔を交わしトップに立つが、すかさず最終コーナーで#43皆木駿輔は順位を取り返す。しかし#34渡会太一は9周目の1コーナーで、さらに#8山田杯利は1ヘアで#43皆木駿輔を交わすと、そこに#93大草りくと#33水野皓稀が追い付き、、トップ集団は5台となった。#8山田杯利は10周目の1ヘアで#34渡会太一のインをつきトップに浮上。このあたりから徐々に苦しくなってきたのか#43皆木駿輔のペースが悪化し、11周目の1コーナーで#93大草りくに抜かれると、次第に順位を下げていった。
13周目。トップ#8山田杯利と#34渡会太一はつかず離れずの距離感を保っており、そこからわずかに遅れて#93大草りくと#33水野皓稀、#2佐々木大樹、、#4三村壮太郎、#43皆木駿輔が並ぶ。同周回の最終コーナーで#33水野皓稀が#93大草りくを交わし3番手に浮上したが、前半の激しさから打って変わって集団落ち着きを見せ、大きく動くことはないまま周回数が消化されていった。
そしてチェッカー。トップは#8山田杯利、2番手#34渡会太一、3番手#33水野皓稀、以下#93大草りく、#2佐々木大樹、#4三村壮太郎、#43皆木駿輔となった。
1位 山田杯利
激しいレースでしたが、僕はまだレースしていないほうだと思います。マシンも速くペースもいいので、無理をしないように走ろうと考えていたのですが、序盤に少しやりすぎて順位を落としてしまいました。オープニングラップの最終コーナーで三村壮太郎と接触して順位を落としたのは痛かったです。しかし自分自身は落ち着いていました。練習走行から速かったためか、抜き返してくるドライバーがいなかったので、そこからは一つ一つ順位を上げていくことができました。最後の皆木駿輔と渡会太一の二人には手こずりましたが、まずは前に出てみようと考えました。渡会太一はもう一度抜き返してくるかなと思っていましたが来なかったのは少し意外です。
DLの初動の良さが非常に気になりますが、決勝はきちんと走れば問題なく勝負できると思います。
2位 渡会太一
走りながらびっくりしたぐらい、予選ヒートにしては激しいレースでした。ただ、鈴鹿と比べて自分の走り、特に単独でのペースの良さを生かすことができたので、よかったです。トップに立った時は少し焦ってしまいましたが、終盤山田杯利の後ろにつけているときは落ち着きを取り戻せました。さらに3番手も少し距離が生まれたので、余裕が出ました。
決勝は、予選の感触からしてペースの良さ、そして前に出られる力を生かしていきたいです。優勝します。
3位 水野皓稀
スタート直後に無理やり抜かれて順位を落としてしまいました。ただ今週はペースの良さがずっと続いているので、それを生かして順位を上げていくことができました。序盤で順位を落としたのは痛かったですが、それでも3番手まで上がることができましたし、前の2台にも十分ついていくことができました。
ペースはとてもいいですが、もうちょっとセッティングなどを見つめなおして、決勝は万全な状態で挑みたいです。
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