2019年8月15日、JAFより2020年国内カート競技車両規則と2020年日本カート選手権規定が公示されました。
2020年国内カート競技車両規則:細部の修正にとどまる
2020年国内カート競技車両規則(公示No.2019-WEBK10)によると、2019年規則との大きな変更は無く、細部の字句が変更されるに留まっています。2019年規則より追加されたMiniカテゴリーに関して、吸気消音機のダクト径およびフロントホイール最大幅が変更されています。
2021年以降FP-Jr Cadetsのシャーシはサブシートステーが禁止に
予告事項として、2021年のFP-Jr Cadetsシャーシについて記載が行われています。
2021年以降は以下を適用する:
引用元:2020年国内カート競技車両規則
2)フレームは以下の特性に従っていなければならない:
パイプの数:6;アンチロールバーを使用することは認められない。
フレームパイプのサイズ:磁性鋼材製の28×2mm(+/-0.1mm)。
リアアクスルベアリング:最大2。
座席支持部:4、固定され、フレームに溶接される、磁性鋼材製。
シャシーフレームの改造(例えば、パイプの位置)は、公認書式に記載されている寸法を遵守している場合にのみ、また曲線部が公認の際にあったパイプ上の位置でのみ移動している場合に、認められる。
座席支持部が4点かつフレームに溶接されていることから、サブシートステーの使用が禁止されました。なお、当該規則は2021年から採用されるため、2020年の競技へ影響するものではありません。
【追記】修正が行われました
2019年12月25日に修正が行われ、FP-Jr CadetsはCIK公認Miniシャシ―の使用が認可されました。
【JAF】2020年国内カート競技車両規則が修正 FP-Jr CadetsでCIK公認シャシーが許可 | Paddock Gate
2019年12月25日、JAFより2020年国内競技車両規則が修正されました(公示No.2019-WEBK17)。修正前の規則は2019年8月15日に公示されています。
2020年日本カート選手権規定:地方選手権が8地域化
2020年日本カート選手権規定(公示No.2019-WEBK11)によると、2019年規定との大きな変更は無く、細部の字句が変更されるに留まっています。
地方選手権が8地域化
2019シーズンまでは東西の2地域で分かれて開催されていた地方選手権が8地域へと細分化されました。具体的な地域は、
- 北海道地方:北海道全域
- 東北地方:青森県、岩手県、宮城県、福島県、秋田県、山形県
- 関東地方:新潟県、長野県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県
- 中部地方:富山県、石川県、福井県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県
- 近畿地方:滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県
- 中国地方:鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県
- 四国地方:徳島県、香川県、愛媛県、高知県
- 九州地方:福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
となっています。
各地域内で1つまたは複数のカートコースにおいて、3競技会以上が行われた場合に、地方選手権として認定されます。
地方選手権の開催カテゴリーは各オーガナイザーが申請
地方選手権にて開催されるカテゴリーは、各地域のオーガナイザーからの申請に基づきJAFが承認した技術規則に定める車両(ただしFP-Jr、FP-Jr Cadets、Miniを除く)となります。
ドライバーの出場資格は、ジュニアBドライバーライセンス以上の所持者(満12歳以上または当該年12歳になる者)とされています。ただしFC-2部門(空冷/水冷単気筒125ccミッション付きマルチメイクエンジン)の場合は、国内Bライセンス以上が必要です。
FP-3ランキング上位3名にOK部門への出場資格を付与
2019シーズンまでは、国際Cセニアまたは国内Aライセンスを所持するドライバーがOK部門へのステップアップを行う場合は、前年の全日本FS-125部門で年間総合10位以内に入る必要がありましたが、これに新たな条件が追加されました。
2019シーズンから全日本格式へと格上げされたFP-3部門で年間総合3位以内を獲得した場合、翌年のOK部門への出場資格を得ることができます。
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「JAF MOTOR SPORTS NEWS DIGEST」は、国内4輪モータースポーツのイマをお届けするNEWS情報番組です。2017年からスタートしたこの番組は、インターネット配信を利用して、日本各地で行われるJAF全日本選手権の模様をダイジェスト映像でお届けしています。当番組のメインM/Cにはレースアナウンサーのピエール北川さんを起用。2018年からは、特設スタジオでのテーマトークや、競技会場からの実況レポートが加わってパワーアップ。モータースポーツの楽しさを、より身近に、より詳細にお茶の間へお伝えします。