第2戦の決勝は15時45分から開始された。OKが走る時間帯の中では今週で最も気温も路面温度も高い様子で、強い風が吹き、鈴鹿サーキットは急激に夏になったような印象さえあった。大宮賢人がポールスタートを務めるローリング隊列は比較的速いスピードでコリドーに入ったため後方は整列されきっていない様子ではあったが、レッドシグナルが消灯した。
ホールショットを決めたのはポールスタートの大宮賢人。そこに高橋悠之、佐々木大樹、奥住慈英、鈴木斗輝哉、洞地遼大が続く。佐々木大樹は珍しく序盤からかなりアグレッシブに攻め、高橋悠之はそれをギリギリで交わしていたが、シケインで佐々木大樹がインを刺し2番手に浮上した。佐々木大樹はそのままの勢いで2周目に大宮賢人をパスしトップに立つと、そこに高橋悠之も追従。大宮賢人はバランスを崩したか後方に飲まれていく。高橋悠之は3番手だった奥住慈英に2周目の最終コーナーでパスされたのだが、明らかにペースが他に比べて上がっておらず苦戦を強いられている。高橋悠之が順位を死守するため後方は大混戦の様子となるが、ズルズルと順位が下がっていってしまった。トップ佐々木大樹はこの間に後方に対し若干のアドバンテージを得ることができた。
5周目、奥住慈英に対して鈴木斗輝哉がテールトゥノーズとなり、すぐにパスし2番手に浮上。鈴木斗輝哉のペースは良好で、少し激し目に見えるドライビングでじわりじわりと佐々木大樹に近づいていく。3番手以降は奥住慈英、洞地遼大までがトップグループとなっており、そこから先は平安山良馬、荒尾創大、大宮賢人、津野熊凌大らが続くが、それぞれ徐々に単独になっていく。11周目、トップ争いと3番手争いがそれぞれテールトゥノーズになり、12周目に洞地遼大が奥住慈英を1コーナーでパスし3番手に浮上。さらに13周目の25Rで鈴木斗輝哉がトップに立つと、鈴木斗輝哉、佐々木大樹、洞地遼大の3人でトップ争いが形成される。4番手奥住慈英はそこについていこうとするが、ペース不足か勝負権のある間合いまでは詰められない。数周隊列を組んだトップ3の中でも、3番手洞地遼大はタイヤが厳しいのかなかなかパッシングを仕掛けるところまで至れない様子に見える。ワイドラインで走るトップ鈴木斗輝哉に対し、17周目の1コーナーでついに佐々木大樹が動きトップを取り返す。再びトップ3はビタビタに接近した状態となり、そのまま数周が消化される。鈴木斗輝哉は時折挙動が乱れ、3番手洞地遼大もチャンスを伺っている様子。22周目には一瞬佐々木大樹の挙動も怪しい瞬間があったと思ったら、ラスト2周となる23周目の1~2コーナーで鈴木斗輝哉と洞地遼大がトレイン状態で佐々木大樹をパス。そして最終ラップに入った。トップ鈴木斗輝哉はブロックラインを走り後方を牽制。それで3台の距離が更に詰まり、ヘアピンで佐々木大樹が洞地遼大のインを指して2番手にたった。4番手奥住慈英も急激に接近してきたが、ここでチェッカー。
順位は鈴木斗輝哉がルーキーで初優勝、2位の佐々木大樹、3位の洞地遼大は2戦連続の表彰台を獲得。以下奥住慈英、平安山良馬」、荒尾創大、清水啓伸、大宮賢人、津野熊凌大、山越陽悠がトップ10に入った。
以下、TOP3インタビューです。