最終戦にして今シーズン初めての雨が絡まないレースウィークになった2021全日本カート選手権ツインリンクもてぎ大会。シリーズ10連勝という高い目標を掲げサーキットに入ったBRIDGESTONE陣営は、上がらない路面温度に苦労する他社を圧倒。見事に2011年以来となる全戦優勝を掴んだ。11月のもてぎという低温度下での勝利を掴むためには、勇気ある決断が必要だったという。またシリーズ優勝を掴んだ今、BSラストシーズンとなる来季に向けての展望も聞いた。
悩んだ末のタイヤが選択できたことが勝因の一つ
Paddock Gate:天気に翻弄されるレースが続いたシーズンでしたが、このレースウィークは一度も雨が絡みませんでした。
BRIDGESTONE 菱ヶ江明:確かに雨が降らない週末は今回が初めてでした。ただ、天気が安定している分だけ路面にラバーが乗るかなと思っていたのですが、ドライバーからはそうでもないというコメントが寄せられました。実際にコースを見てみてもその通りで、そういう意味で路面も安定していました。結果として木・金曜日までに得られた評価が土日のレースでしっかりと現れ、他社との位置づけもそれまでと変わらなかったように思いました。
PG:他社は金曜日の昼のようにしっかりと太陽が出て路面温度が上がることを期待していたようですが、土日にそのような天候はほとんどありませんでした。低い路面温度の中BS勢は常に安定して走っていましたね。