第8戦17周の予選ヒートはいつもと異なり昼休みを挟んだ直後となる13時ちょうどにスタート。TTの結果をもとにしたグリッドに戻り、太陽は強くアスファルトを照らしている。堂園鷲と半田昌宗をフロントローとする隊列が組まれるが、最後尾スタートの佐々木大樹のエンジンは明らかに何かがおかしい様子を見せており、スタート前に車検場に戻っていった。1台欠けた中ゆっくりとした隊列が組まれ、レースがスタートした。
堂園鷲が好スタートを決めると、そこに渡会太一、半田昌宗、加藤大翔、清水啓伸、金子修、山田杯利、鈴木斗輝哉、野澤勇翔と続く。清水啓伸はスタート直後から素早くパッシングを決め加藤大翔と半田昌宗をオープニングラップ中にかわして3番手に浮上。2周目の1コーナーでは渡会太一が堂園鷲のインに飛び込みトップを奪取、そのままTOP2は後方を引き離していく。3周目、6番手にたつ鈴木斗輝哉に対し金子修がシケインで飛び込もうとするが鈴木斗輝哉がブロック、しかし続くヘリポートで金子修がもう一度鈴木斗輝哉のインに飛び込み6番手に浮上。鈴木斗輝哉はさらに9コーナーで仕掛けようとするが一歩届かなかった。またその直後の8番手を走行していた山田杯利は今週首の痛みを訴えていたためか、この周回で車検場に向かいリタイアした。
4周目、隊列は渡会太一と堂園鷲のTOP2が少し抜け出し、3番手から清水啓伸、半田昌宗、加藤大翔、金子修、鈴木斗輝哉、小田優、野澤勇翔、佐野雄城と並んでいる。5周目の1コーナーで加藤大翔が半田昌宗を交わすと、2コーナーでは小田優が鈴木斗輝哉をパス。さらに佐野雄城も6周目に鈴木斗輝哉をパスした。鈴木斗輝哉はペース不足かじわじわと順位を落としていく。また6周目には綿谷浩明も車検場に向かった。わずかにマージンを築いていたTOP2だが、そこに清水啓伸らが近づいてきて、6番手の金子修までがトップ争いとなった。この中では5番手の半田昌宗が少しペースに劣っているのか、9周目の2コーナーで金子修が半田昌宗をかわすと、わずかに集団からの遅れを見せた。
10周目、加藤大翔が3番手の清水啓伸にシケインで並びパスすると、2番手堂園鷲との距離がわずかに開いた。また清水啓伸はここで遅れを取ったか、最終コーナーで金子修にパスされ5番手にドロップ。金子修は勢いがよく、11周目の9コーナーで加藤大翔をパスして3番手に浮上した。12周目の1コーナーでは中団にいた鈴木斗輝哉がエンジンが焼き付いたかスピンしながらストップした。
13周目、トップ渡会太一と2番手堂園鷲に対して金子修が接近してきた。4番手争いは加藤大翔、清水啓伸、半田昌宗の3代となり、離れて小田優と佐野雄城が続いている。また9コーナー先のS字で接触があったか安藤哉翔と朝日ターボがストップした。14周目、金子修が最終コーナーで堂園鷲のインに飛び込むと、堂園鷲は挙動が乱れたか一気に2台の距離が開き、その直後に加藤大翔らが迫ってきた。15周目の1コーナーで堂園鷲がブロックラインで加藤大翔を抑えると、その工法が一気につまり、清水啓伸と半田昌宗が加藤大翔を2~3コーナーでパス。更に半田昌宗は清水啓伸も抜いて4番手に浮上、すると、この集団に小田優と佐野雄城も合流して3番手争いが6台となった。16周目、半田昌宗がシケインで堂園鷲のインを刺すが、すかさずヘリポートで堂園鷲が順位を取り返す。そこに清水啓伸も続こうとしたがこれは失敗、しかしヘリポート立ち上がりで失速した半田昌宗に対し続くS字で並びかけ、9コーナーで清水啓伸が4番手に浮上。5番手に半田昌宗、以下佐野雄城、小田優、加藤大翔と続いているが、半田昌宗は最終コーナーで佐野雄城と小田優にもパスされた。
ファイナルラップ、トップは渡会太一でその少し後ろに金子修が続く。3番手堂園鷲は若干ペースが悪い様子で、そこに清水啓伸と佐野雄城が続き、わずかに離れて小田優、半田昌宗、加藤大翔となる。半田昌宗は明らかに警戒した様子でヘリポートでブロックラインを走行。また佐野雄城がシケインで清水啓伸をパスすると、最終コーナーで堂園鷲のインに飛び込み、そこに清水啓伸も続いた。そしてチェッカーが振られた。
2周目からトップを走り続けた渡会太一が久々の決勝ポールポジションを獲得。2番手には金子修、3番手に佐野雄城となり、以下堂園鷲、小田優、清水啓伸、半田昌宗、加藤大翔の順でフィニッシュした。