AUTOBACKS GPR Karting SeriesのCadetsクラスはYAMAHA Cadetsクラスに近いレギュレーションを取る。miniシャーシにYAMAHA KT100SECを搭載、タイヤはDUNLOP SLJが指定され、最低重量は110kg。
開幕戦には17台がエントリーし、TTの結果からポールポジションを獲得したのは横山輝翔。そこに林樹生、松尾柊磨、島津舞央が2列目まで並んでいる。Cadetsクラスは鈴鹿サーキット国際南コースを14周にて競われる。
少し早めのローリングからレーススタート。ホールショットは林樹生が決め、そこに横山輝翔と島津舞央がつけ、4番手松尾柊磨は若干出遅れた様子。5番手には森谷永翔がつけている。6番手の中野貴介までが第一集団となった。
明らかにペースが良いのが森谷永翔で、2周目の1コーナーで順位を一つ上げると、最終コーナーでも島津舞央をパスして3番手に浮上。森谷永翔は後方をうまく牽制しながら前に追いついていくと、更に4番手争いがバトルをしたことで3番手と4番手の間が大きく開いた。3周目は横山輝翔が1コーナーでトップに立ったことでトップ争いが激化。4周目の1コーナーで林樹生がトップを取り返すと、バックストレートをインベタで走行して後方を抑える。しかしS字でスピードが乗った横山輝翔と森谷永翔が25Rで林樹生をパスした。
森谷永翔は中盤の最終コーナーでトップに立つと、ブロックラインを通りながら後方を抑えていく。続く25Rで横山輝翔がインに飛び込みトップを取り返す激しいバトルが展開されるが、3番手林樹生はそれを静観。また4番手争いも激しいバトルをしているため、トップ争いと3番手争いの差は縮まらない。
10周目の1コーナーで森谷永翔がインに飛び込んでトップに立つと、林樹生がバックストレートでスピードを乗せて3コーナーで2番手に浮上。しかしすかさず25Rで横山輝翔が2番手を取り返す。進入でコンパクトなラインを取る森谷永翔はブロックラインで牽制を繰り返すが、ラスト2周の2コーナーで若干失速。これを見逃さなかった林樹生と横山輝翔が森谷永翔から3コーナーで順位を奪った。
トップ集団の激しいバトルにより4番手争いを抜け出した松尾柊磨が追いついたところでファイナルラップに突入した。際どいブロックラインを取る林樹生だったが、ヘアピンでインを取りすぎたがゆえに立ち上がりで失速、4番手までドロップしてしまう。ここでトップに立ったのが横山輝翔で、2番手に松尾柊磨、3番手が森谷永翔となった。最終コーナーのイン側でブレーキングするトップ2に対し、アウト側からアプローチする森谷永翔。トップ4は横並びで最終コーナーを立ち上がるが、抜け出したのは森谷永翔だった。優勝は森谷永翔、2位横山輝翔、3位松尾柊磨の順でチェッカーを受けた。