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中華製バイク用エンジン搭載!TIAを魔改造した自作ミッションカートは、ホビーカートの究極形だった

藤松 楽久 by 藤松 楽久
2024/01/17
in Topics
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中華製バイク用エンジン搭載!TIAを魔改造した自作ミッションカートは、ホビーカートの究極形だった
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当然のことながら僕はレーシングカートが好きで、これまでの人生で数え切れないほどのレースに参戦してきました。次のレースに勝つためにドライビングやセッティングを研究し、エンジンを調整していく作業は楽しいのですが、それと同時にこうも思うのです。

「カートの楽しみ方がレースに出るだけじゃ、もったいないな。」

カートにも作る楽しみ、弄る楽しみがあってもいいし、別に速くなくてもいいから乗ってて楽しいとか、そういう乗り物として面白いマシンが一台ぐらいあってもいい。そうは思いませんか?

4st 125cc 4MT!中華製バイクエンジン搭載の・・・TIA!?

似たようなことを僕の友人の辻元拓馬さんも考えていたようです。彼から「ランニングコスト激安のホビーカートが完成した!」と連絡を貰うやいなや、僕は急いで取材と試乗に向かいました。

そのマシンがこちら。

なんか生えてるシフトレバー

妙に低いエンジン

やたらといかついマフラー

普段良く見てるレーシングカートとは明らかに何かが違う。なんだこれ。

このマシンに搭載されたエンジン、それはいわゆる「横型エンジン」です。4ストロークで排気量は125cc、4速リターンミッションを内蔵し、手動クラッチにセルモーターまで付いています。

そう、これはホンダ カブやモンキーなどに搭載されているバイク用エンジンと同系統のもの。こちらは中国のロンシンというメーカーによる類似品なのでホンダ製ではないのですが、驚くのはその価格。

なんとエンジン本体が約3万円で買えます。

今どきタイヤすら買えない値段でミッション付きのエンジンが買えるのすごすぎる。最近のタイヤの値段もすごいですが。

しかもフレームがTIA。

TIAでシフト操作をするために、廃棄するミッションカートからシフト周りの部品をもぎ取り溶接。腰下がゴツすぎる中華横型エンジンを交わすためにシートステーを思いっきり左に寄せて、挙句の果てにはシートまで削ってエンジンの搭載に漕ぎ着けたとのこと。右足とシフトレバーが当たりますが、ちゃんと乗れます。

まさかTIAもこんなことをされるために生まれてきたとは思ってもなかったでしょう。

しかし当然バイク用のエンジンなので、カートにポンとは載りません。

エンジン下部のステップ取付穴と後方のマウント穴を利用して鉄鋼材でマウントを自作、それをカート用の水平エンジンマウントにドッキングしてエンジンマウントを構築。チェーンがインラインになるのでチェーンとセンターベアリングホルダーとのクリアランスがかなり絶妙で、このあたりの調整には苦労したそうです。エンジン側のシフトレバーもシフトペダルを切った貼ったで制作しています。

またバイクとカートでタイヤ外形が違いすぎるのも難点。カブのホイールは17インチなのに対して、カートは5インチなのでギア比が合いません。幸いなことにTIAならリアシャフトがΦ40なのでBirel N35用の428サイズスプロケットが流用できるのですが、ドライブ側は最大で18T(取材時は16T)までしか付きません。それでもショートコースなら割といい感じのギア比にはなるようです。

マフラーはホンダ ダックス用の社外アップマフラーを使いつつ、カートの長さに合わせて少し詰めています。少しクラッチワイヤーが近いので干渉しないように気をつける必要があります。

またかつてのモンキーなどのバイクは燃料供給が重力式のため、そのままではカートのガソリンタンクからキャブまで燃料が送られません。2stバイク用の負圧式燃料ポンプを流用し、負圧はインテークマニホールドから取ることで燃料供給に成功。ただそのままでは供給過多のため、取材後にリターンホースが追加されました。

クラッチレバーはカートの汎用品を採用。地味に長さに困るアクセル/クラッチワイヤーは、なんと自転車のシフト/ブレーキケーブルがバッチリ使えたそうです。

フロントカウルから伸びるアルミダクトはエンジン冷却用

そうして毎週末コツコツと作業を進めること約1ヶ月、ついにマシンが完成しました。制作費は取材時点で約7万円、その後の追加作業を入れても約8万円。今どきKT100SECでもエンジン単体が税別15万円以上することを考えると、脅威の激安マシンです。

粗削りの中にある根源的な面白さ

皆さんはきっとこう思うことでしょう。

「4st125ccって2stで言えば60~70ccぐらい?しかも中国製のエンジンなんて…ちゃんと走るの?」

と。

走るんですねこれが。

もちろん市販バイクの4st 125ccなりのパワーなので決して速くはないです。しかしそもそも4stなことと、このエンジンがトルク型の特性をしていることも相まって、低回転からしっかりパワーが出てくるので意外なほどに扱いやすいです。

さらに4速ミッションがあるのでパワーバンドに入れやすく、結果的にカデットクラスやMZ200ぐらいのラップタイムで周回できます。ミッションカートではありますが、フロントブレーキは全く必要ありません。もちろんTIAですからフロントブレーキなんて付いてません。

クロスミッションではないため2速と3速のギア比が結構離れているのがちょっとした難点で、ヘアピンの立ち上がりではどちらを選ぶか悩まされます。2速で引っ張っても吹けきってしまうけど、3速だときついから半クラを使いたくなる…。もう少しファイナルを下げて2速の使い所が出てくれば更に楽しくなりそうでした。こういうのはまともなミッションカートだとそんなに悩まされることがないので、むしろ面白いまであります。

もちろんKTや、かつてのYZ85などに比べると明らかに遅いんですが、別にストレスに感じるほどではありません。4速とは言えミッションカートなのでやることが多く、でも忙しくて困る程でもありません。遅いなりに考える時間があるのが逆に良いんです。適度にレーシーで、適度にスポーティー。楽しいな~と辛いな~のちょうど中間。とてもいい塩梅に仕上がっていました。

僕はバイクも好きで、いわゆる4miniも好きなんですが、ミニバイクと同じ音がカートからするのもすごい違和感あって笑えます。中華エンジンの荒々しさというか、雑なフィーリングも愛せてしまいます。しかもそれがTIAに載っている。現代の洗練されたカートとはまた違う、粗削りで原始的、でも誰しもが味わえる根源的な楽しさが、このカートにはありました。

要するに面白いです。

しかもこの日はオーナー含め3人で一日中乗り回したんですが、燃費良すぎてガソリンは全然減らないし、終始ノントラブルで走りきりました。制作費もランニングコストも安すぎる…。

ホビーカートの究極形

こういう創意工夫されたカートって、まず作るのが面白くて、さらに走らせるのが楽しいんですが、これは横型エンジンなので更に弄る楽しみまで残されています。お金をかけられるなら市場にあふれる無数のチューニングパーツを使い、更にハイパワーなマシンに仕上げることも可能。ほぼストックカテゴリー一択なレーシングカート界からすれば、エンジンを弄る楽しみまであるなんてズルくないですか?

制作者でオーナーの辻元拓馬さん。鈴鹿選手権AVANTIクラスのチャンピオンだったりもします。

もちろんこれでレースをしようとするとかなり大変だと思います。中華エンジンなんて仕様がバラバラですし、今のストックカテゴリー的な考え方では絶対に成立しません。やるならむしろチューニング可能なレギュレーションにしたほうが盛り上がるでしょう。

ただ、そもそもこれはレースという枠組みから外れたからこそ生まれたマシンです。「低コストで楽しく遊べるホビーカートを作りたい」というオーナーの思いが溢れ出しています。

作って弄って、それから一日中乗り回して「今日は楽しかったな!」と笑顔で過ごせるマシン。それはまさにホビーカートの究極形と言えるでしょう。目を三角にしてライバルに打ち勝とうとするのとは違う世界観が、ここにはありました。

Tags: TIAホビーカート中華エンジン
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藤松 楽久

Paddock Gate 編集長。2010年に全日本カート選手権Super KF部門に出場。レーシングカートをもっと盛り上げるべく、マニアックな視点から情報を発信していきます。

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