2027年以降の全日本カート選手権所轄団体であるGPRは、2027年の全日本カート選手権の概要を発表しました。
2026年8月29日にオートパラダイス御殿場で開催中のGPR KARTING SERIES内でメディア・エントラント向けに発表された概要は、基本的には所轄団体が認定された際にGPRから発表されたリリースの通りです。ただし設定されたクラスに関する追加事項や、2027年度の開催コースと大会数に関して新たな情報が公表されました。

2027年全日本カート選手権の概要
大会名称
GPRが所轄するレースシリーズの大会名称は「全日本カート選手権」、英文表記は「Japanese Karting Championship」となります。厳密にはJAF全日本カート選手権とJAFジュニアカート選手権が併催されていますが、大会名としては「全日本カート選手権」が使用されます。
2023年から開催されたGPR KARTING SERIESは2026年を持って終了。GPRは「全日本カート選手権」のプロモーターとして活動していきます。
クラス編成
クラス編成は既報の通りPRO、SENIOR、JUNIOR、MINIの4クラスが設定されます。
クラス名に関して、従来のOKやFS-125という名称は「どのようなクラスなのか分かりづらい」という指摘があったとのこと。PROやJUNIORというクラス名を表向きに使用することで、どのような年齢層のドライバーが出場するクラスなのかわかりやすくすることが目的だといいます。
| クラス | エンジン | タイヤ | 出場条件 |
|---|---|---|---|
| PRO 全日本カート選手権 OK部門 | FIA公認 OKエンジン | VEGA XH4 / W6 | 14歳~ 国際E / 国際F |
| SENIOR 全日本カート選手権 FS-125部門 | ROTAX MAX EVO | MOJO D5 / W5 | 14歳~ 国際E / 国際F / 国内A |
| JUNIOR ジュニアカート選手権 FS-125 Jr部門 | ROTAX JUNIOR MAX EVO | MOJO D2 / W5 | 11歳~14歳 国際G / ジュニア国内 |
| MINI ジュニアカート選手権 FS-Mini部門 | VORTEX mini ROK | VEGA M1 / W6 | 8歳~12歳 ジュニア国内 |
PRO(OK部門)は2026年シーズンまでと変わらず、FIA公認OKエンジンとVEGA XH4タイヤの組み合わせです。
SENIOR(FS-125部門)はX30エンジンからROTAX MAX EVOエンジンへスイッチ。JUNIORもX30 JrエンジンやKT100SECエンジンからROTAX JUNIOR MAX EVOエンジンへ変更され、この2クラスはMOJOタイヤが指定されます。特に中部地方でユーザー数の多いRMC SeniorクラスとRMC Juniorクラスに車両規定を合わせることで参加者の増加を見込みます。
MINIはKT100SECからVORTEX mini ROKエンジンへ変更。合わせてタイヤはVEGA M1が指定されます。世界的に12歳以下のクラスで空冷60cc 2stエンジンが普及していることからそれに合わせた形で、アジアなど海外選手の参加を増やしたいという意向からも採用されました。エンジンはデリバリー&シャッフル制を採用し、主催者が用意するエンジンでレースすることで公平性を担保します。デリバリー&シャッフルはJKA夏合宿でも参加者から好評だったことから採用を決めたといいます。

またSENIORとJUNIORはシリーズポイントと別にRMCポイントが付与され、ROTAX GRAND FINALへの挑戦が可能となっています。MINIクラスは成績上位者へROK SUPER FINALへの出場権が付与されます。
開催サーキット
2027年の全日本カート選手権は
- 鈴鹿サーキット 南コース(三重県)
- モビリティリゾートもてぎ 北ショートコース(栃木県)
- オートパラダイス御殿場(静岡県)
- 鈴鹿サーキット 南コース(三重県)
の3サーキット4大会での開催を予定しています。開催順もこの通りでスケジュールを調整中とのこと。

レースフォーマット
レースフォーマットは1大会2レース制となります。土曜日にタイムトライアル・予選・決勝を行い、日曜日に再びタイムトライアル・予選・決勝を行う2day 2レース制へと変更されます。金曜日には選手受付、車検、ブリーフィングが行われます。レースフォーマットは参加台数に応じて予選ヒートを複数グループで行うなどの柔軟性を持ちます。
GPR松浦代表は従来のGPR KARTING SERIES同様に日曜日にレースが完結することで、金曜日からの走り出しでコストを抑える方式を検討していました。しかし参戦を検討している海外選手は走行スケジュールが3日間な点に懸念があったそう。レースフォーマットのボリュームアップのためにも土日2日間のスタイルに修正しました。
大会運営でEIKOとの連携
ROTAX MAXエンジンの輸入代理店であり国内RMCレースを統括するEIKO(株式会社栄光)と大会運営で連携します。GPRには過去4年間独自のレースを運営したことでノウハウが蓄積されていますが、EIKOの連携でより大会運営能力を強化します。
またペナルティカタログやジャッジ規定を全日本カート選手権とRMCで共通化することを目指します。将来的には日本全国どのカートコースでも同じようなペナルティ規定となることを理想とし、そのためにはまずJAF選手権とRMCでのルールのすり合わせを行います。
JRP(スーパーフォーミュラ選手権)とのプロモーション連携
スーパーフォーミュラ選手権のプロモーターであるJRPとの連携を行い、JRPがこれまで培ってきたプロモーション能力を全日本カート選手権のPRに活かしていきます。さらにPROクラスについては選手やチームに特化したプロモーションを行います。”全日本カート選手権の有るべき姿”を取り戻し、カートの盛り上げを狙います。










