参加台数26台のためABグループ分けにて行われた。
Aグループ
15時16分にスタートしたAグループでは、なんとこのクラスにしては珍しく全員がスタートと同時にコースイン。85佐藤を先頭として1列の隊列が形成される。開始から3分時点で20澤田が37秒フラットでトップタイム。しかしそれはすぐに更新され、9佐々木が36.6を出すとその後ろに85佐藤、14渡邉、27西村が続く。さらにタイムは更新され85佐藤:36.3、9佐々木:36.4、14渡邉36.6となる。ここで85佐藤はスローダウンして5台ほどを前に行かせた。前を走るドライバーとは十分な差がありここからさらにスリップストリームでタイムを伸ばしにかかる。しかし同時に20澤田が36.1を出し再びトップに立つと、ここから2周ほどタイム更新がされない状況になる。しかしラスト2周で85佐藤が1周ごとにタイムをコンマ1更新。先にピットインする選手に少し引っかかったものの36.13でトップタイムに立つと、2位に20澤田、3位に9佐々木の順でタイムアップとなった。
Bグループ
15時25分にBグループのタイムトライアルがスタート。Aグループと同じように全員がスタートした。30太田を先頭として4~5台ずつきれいに並んだ集団が形成、Aグループよりもスリップが効きやすく走りやすそうな印象だ。先頭の30太田は練習走行で常に好調をキープしていたが、このタイムトライアルでも後ろに続くドライバーたちをぐんぐんと引き離していく。しかしスリップがない状況ではタイムが伸びないようで4分経過時点で先頭集団の後ろに移動し再アタックをかけてきた。このタイミングでタイムを一気に出したのは22井本。36.2の好タイムを記録し総合4番手につけるが、それ以降タイムが更新されない。なかなかAグループ上位のタイムに食い込んでくるドライバーがほとんど見られず、終盤にタイムを更新した23環がBグループトップでかつ総合4番手、総合5番手に22井本、総合6番手に8三宅となった。
1位 佐藤蓮
路面がかなり重たくなってきていて、また少し場所取りも失敗してしまいました。アタックすることはできたので自分のポテンシャルは出せましたが、路面やセッティングのフィーリングが公式練習と少し異なっていたことがミスの原因でした。予選はスタートに気を付けてペースをキープしていきます。タイヤは確かに減りにくいので余裕だと思いますが、決勝で十分なマージンがほしいです。スリップがよく効くのでレース序盤はバトルが多いかもしれません。
2位 澤田真治
公式練習やこれまでの練習走行のタイムを見れば、いいスリップが使えればこれぐらいのタイムが出るだろうと予想していました。予想外だったのは85佐藤のタイムで、彼が35秒台を出してトップに、僕が5番手ぐらいだろうと考えていたので、この順位には自分でもびっくりしています。予選はこれまで本庄では走ったことのないほど遅い時間帯なので、ゴムが路面にあるけど溶けにくいというコンディションが考えられます。そこをうまく走れるかがカギとなるでしょう。また僕はこの本庄でレースをしたことがないので、どのようなバトルが展開されるのかに不安があります。この週末は自分も車もいい流れで過ごしてこれているので、それを崩してしまわないような予選にしたいです。
3位 佐々木大樹
タイムトライアルでは場所も悪くなかったですし、このタイム差はドライビングのちょっとした差によるものだと思います。前回に比べると3位という順位はかなりいいですし、レースしやすい立ち位置です。タイヤは満足してはいないもののSUGOよりも改善しつつあり、戦えるタイヤには仕上がっています。このサーキットではレースになればトップ集団が動かなければ後方はスリップストリームでついていくのが精いっぱいな状況になるため、1列になりやすくバトルを仕掛けにくいのではないかと考えています。後方からの追い上げは厳しいレイアウトなので、TTで3位を獲得できたことは優位な状況に立てたと思います。相手のタイヤやコンディションはわからないので、自分のできることを最大限に行ってレースを戦っていきます。