2018全日本カート選手権OK部門の開幕まであと2か月を切った。幾人かのドライバーは今シーズンの体制をすでに発表しているが、まだなんの発表も行っていないチーム/ドライバーも数多く存在する。そこで今年もPaddock Gateは独自ルートを駆使し情報を収集、その結果出来上がった予想エントリーリストがこれだ。
注目のポイントをあげていこう。BRIDGESTONEユーザーでまず気になるのはYAMAHAワークスの活動休止に伴う動きだ。それにより出場チームが1つ減るのかと思われたが、これまで監督としてチームを引っ張ってきた北條氏が新規チームとなるSuper Winforce Racing Teamを立ち上げた。そこで走るのが昨シーズンの特に後半戦で活躍を見せシリーズ2位を獲得した野中誠太となる模様。Birel系の本流であるTeam BirelARTは同チームで3年目のシーズンとなる名取鉄平と、昨シーズンはKOSMIC Racing Team Japanから出場していた冨田自然が移籍、2台体制を組んだ。TONY KART RACING TEAM JAPANは昨シーズンと同じ顔ぶりがそろう。武井遥斗はTEAM WOLFからFA-KART RACING TEAMへ移籍、そしてTEAM WOLFの穴を埋めるのはJ-RMCで活躍した森山冬星。INTREPID JAPAN CORSEは3年目の佐藤巧望と、さらにRMCで活躍する水野皓稀を採用。綿谷浩明と川瀬友和は継続参戦、また2017シーズンに全日本FS-125の両地域で活躍した山田杯利と林蕗偉の2名を引っ提げTEAM EMATYがOK部門に参戦してくるという情報も入手している。
大幅な戦力拡大を目論むのはYOKOHAMA陣営。なんと昨シーズンの3台体制から2台増やした5台体制を組むとされる。その中には要となる三村壮太郎はもちろん、昨シーズンのチャンピオンである佐藤蓮が加入する。さらにYAMAHAワークスの活動休止に伴い三宅淳詞がADVAN HIROTEXに移籍し盤石の体勢を整えた。またFS-125からのステップアップ組として奥住慈英がADVAN HIROTEXから、坂入悠斗がスクーデリアLCTから出場するとみられる。昨シーズンの活躍がそのまま参戦台数の増加につながっている形となり、レースでの存在感をさらに強めていく。
逆に気になるのが昨シーズンのチャンピオンタイヤであるDUNLOP陣営である。まず第一にKOSMIC Racing Team Japanの活動休止が噂されている。また昨シーズンからDUNLOPを継続使用するのはMASUDA RACING PROJECTの朝日ターボとEXPRIT RACING TEAM JAPANの井本大雅、そしてSUCCEED SPORTS Jr.の太田格之進の3名のみとみられる。ルーキーはEXPRIT RACING TEAM JAPANから堀尾風允と古谷悠河が、Croc Promotionから平良響が、そしてDrago Corseからは皆木駿輔が出場し、昨シーズンから4台少ないの7台がDUNLOPを履くだろう。
というわけで26人の予想エントリー中10人がルーキーとなる模様。また昨シーズンの全日本FS-125チャンピオンである澤龍之介がスポット参戦を予定しているという情報もあり、まだまだ各チームの動きはありそうだ。