【IKA】国際カート展覧会2018【EVカート編】

ここ最近の自動車業界の話題はもっぱら自動運転技術とEVシフトである、という事実に異論のある人はいないだろう。日本国内では高齢者の交通事故が後を絶たず、自動運転は交通事故件数の減少の他、地方に住む交通難民への救世主としての役割が強く期待されている。またヨーロッパではフランスが2040年までに純粋なディーゼル・ガソリン自動車の販売を禁止する声明を発表し、ボルボは2019年以降に生産するすべての自動車には電気モーターを搭載すると発表している。「ボルボはいまだにクランクシャフトを手で回してエンジンかけるのかよ?」という冗談の一つも受け入れられそうにないほど、ガソリンとオイルを燃やし尽くすことに余念がない我々レーシングカートファンには肩身が狭い世の中が訪れようとしていることは間違いないだろう。

…本題が何かわからなくなってきたが、つまりは先日ドイツで開催された国際カート展示会2018でEVカートが結構あった、という話。もともと屋内レンタルカート場などで需要があったのでEVレンタルカートは各ブランドから販売されているのだが、その波がレーシングカートにまで押し寄せてきた。まだバッテリーやシステムを搭載するとカート単体での重量が130kgほどになることからレーシングカートとしては魅力半減とはなっているが、いずれ進化しこれが主流になる未来は容易に想像できる。エンジン死すともカートは死なず。レーシングカート進化の可能性の一つを覗いてみよう。

レンタルカート

tb kartのR15 e-power。バッテリーユニットなどを搭載するため、ベースのR15よりも大型のカウルが装着されている。

R15 e-power カウル未装着状態。左右に振り分けられたバッテリーと、リアにまとめられた制御ユニットが見える。

スペイン バルセロナのレンタルカート専門メーカーEGARAKARTSが展示したのはEK16 ELECTRIC。

ジュニア向けのEK11 ELECTRICはシートベルトとヘッドレストが標準装備。

birelARTのE-KART。N-35をベースに左側にバッテリーを配置し、カートの総重量はN-35から+30kgとなる165kg。

フランクフルトに今年の夏オープン予定の屋内型レンタルカート施設ECO KART。市街地内の屋内施設でも騒音や排気ガスを気にすることなくカートを楽しめるというEVカートの利点を最大限に生かしている。

レーシングカート

BOSCHは2016年に発表したEVカートの進化版を展示。2機のモーターでベルト駆動し、最高速度は130km/hを誇る。システムの総重量は約50kgで、まだエンジンに比べるとかなり重たい。

BOSCHはジュニア用のキットも展示した。1モーターとなりバッテリーは小型のものが2つ取り付けられる。

ROTAX THUNDeRはバッテリーを左右に振り分け、モーターをリアシャフトの直上に配置。DD2に似たシャフトを直接つかむ駆動方式を取る。

オランダのベンチャー企業MeSwel EngineeringはEVカートキットEP50 PrototypeをSodiに搭載して展示。走行時間は25分と短めながら70馬力を発揮するという。

EKR KART RACINGはカデットシャーシに電気モーターを搭載した車両を展示。重量のある大人用よりも、軽い子供用カートのほうが先にEVが普及する可能性は高いだろう。

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