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【コラム】ヨーロッパのレースって、思ってたよりもずっと普通

藤松 楽久 by 藤松 楽久
2018/03/14
in Column
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【コラム】ヨーロッパのレースって、思ってたよりもずっと普通
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幽霊の 正体見たり 枯れ尾花

という慣用句があるが、これは人間の心をよく表している言葉だと思う。なんでもそうだが、そのことを知らないというだけで妙に恐ろかったり気持ち悪かったりと悪いほうへと想像が膨らんでしまうが、いざそれが「枯れたススキの穂である」と理解すれば恐ろしさは一気に消え去る。つまり物の正体や本質を知らないということは恐ろしいことだ、といえるだろう。一番恐ろしいのは知ろうとしないことだけども。

ところで、僕はレーシングカートが大好きで、ヘタな四輪レースを見るよりもその辺のローカルカートレースのほうがずっと面白いと思ってるし、全日本カート選手権の最高峰であるOK部門はあらゆる面で非常にハイレベルなレースが行われていると確信している。ただ、この確信は時折猛烈な不安へと変貌する。もしかすると僕が見ているこのレースは、本場ヨーロッパと比べたらまがい物に過ぎないのではないのか?

モータースポーツの本場:ヨーロッパ

まだ日本人が腰に刀を携えてせっせと江戸と領地を徒歩で往復していた頃、フランスで蒸気自動車が発明された。1769年のことである。この蒸気自動車は実験中にハンドル操作を誤り壁に突っ込むという、いわば世界で最初の交通事故を起こした車両でもあるわけだが、ともかくヨーロッパの人々は300年以上も昔から原動機付の車両を操作してきたわけだ。きっと世界初の自動車レースはこの世に2台目の自動車が生まれたときに行われたのだろうから、あちらの人々はモータースポーツを300年以上続けているともいえるだろう(※記録の上では1895年のフランスで世界初の自動車レースが行われている)。もっと言えば古代ギリシア時代から馬車で競争することが興行として行われている。これだけの歴史や文化が存在する場所と比べてしまったら、未だに暴走族とモータースポーツの区別さえつけられない日本人が行っていることは果たして本当にモータースポーツなのか?という疑問が一度湧き出てしまうと、それを抑えるのはとても難しい。とにかくこの幽霊の正体を明らかにせねばならない。というわけで、2月2日~4日にイタリアはアドリア インターナショナルレースウェイにて行われたWSK Super Master Series第1戦を観戦してきた。なおスケジュールの都合上金曜日の予選レースまでしかいられなかったが、結果から言えば幽霊の正体を暴くには十分な時間だった。

とにかくコースの規模が大きい

アドリアのサーキットは、日本で言えば鈴鹿やもてぎのように、四輪用の国際サーキットがある敷地内にカートコースが設置されている。大型のトレーラーがバンバン入れるような構造になっており、道も駐車場もピットもとにかく広い。パドックエリアにカートコースをもう一個余裕で作れるほど。

パドック内は乗用車がすれ違えるほどゆったりとした通路が縦横に走る。下手するとカートすらすれ違えない狭さの日本とは大違い。

これだけパドックエリアが広大なので、当然チームのテントも大型になる。トレーラーと一体化するテントはそのサイズ感に圧倒され、ピシッと皺なく張られた横幕に感動を覚えた。しかもこの手のテントがいくつも並んでいるのだ。これは確かにかっこいい…。

コースは全長1302mであり、鈴鹿サーキット国際南コースよりも40mほど長い、という点からもかなり広いことがわかるだろう。このあたりのコースの規模については日本のサーキットに求めるのはかなり酷。

見られることを常に意識

コースの規模はさておき、もっとも日本と違うなと思った点は、彼らはとにかく「人から見られる」ということを強く意識しているように感じられること。プロ意識が高いともいえるかもしれない。例えば上の写真はWSKのホスピタリティテントの内部だが、リアルタイミングモニターがいくつも設置され、テーブルクロスがかけられた机の上には自由に持ち出せる大会パンフレットが置かれていた。写真右側にはリザルトや公式通知が棚に並べられていた。

当日は雨だったのでコースアウトする車両がいくつかあったが、そういう車両は各チーム自前の高圧洗浄機でささっと洗っていた。掃除に関して日本と明らかに違うのは、カウルやシャーシ、スプロケなどについた油汚れは洗剤と刷毛で落としていたこと。また飛び出さなかったにしても、ピットに帰って来るや否や即座にタオルで水滴を拭き上げていく姿も印象的だった。もちろんシーズンの開幕戦ということもあるだろうが、明らかに汚れている車両はほぼ見当たらず、カートを常にきれいに保っているのがよくわかった。

見られることを意識している点は、コース出入り口に整然と並ぶ各チームのトレーラーヘッドを見ても明らか。コースに一歩足を踏み入れたその瞬間から「何かすごいことが行われている」という雰囲気が醸し出されていた。端的に言ってかっこいいし、正直この環境はかなりうらやましい。

でも日本とさほど変わらない

ではそこにある全てが日本とは異なるのかと言われれば、そんなことはなかった。全部のチームが大規模なトレーラーでやってくるわけではなく、一方では6×3mぐらいのテントを構えるような小規模チームも存在するし、お父さんがメカニックをしているような家族チームも当たり前にそこにいる。

大規模なワークスチームのテントの中に入ってみても、何か特別にすごいものが置いてあるか?と言われれば、そんなことは全くない。いくつかのテントにお邪魔してみたが、広い面積を利用してか割と簡単に荷物を置いてあることがほとんどで、そういう点ではむしろ狭いスペースでやりくりしている日本のパドックのほうがよほど様々なことを工夫しているように思えた。人に見られることを強く意識している一方で、見えないところは隠してしまうことでうまく手を抜いているようでもある。

カートを1台1台じっくりと観察してみても、何か特別な見慣れないパーツが付いているということはなかったし、特殊なセッティングをしているようにも見えない。もちろん細かいパーツ類、特に日本には入ってきていないサードパーティ製品の有無はあるものの、これといって驚くような何かがそこにあるわけではなかった。

いざレースが始まってみたら日本では見られないようなハイレベルなレースが全てのカテゴリーで見られるのか?結論から言えばそんなことはなかった。観戦したのがWSK Super Master Seriesだったため有名なドライバーが出場していないという点もあるだろうが、OKやKZのレースを見ても特別に凄いということはない。今回見たOK Juniorのレース展開だったら、ひょっとすると全日本のFP-Jrのほうがレベル高いかもしれないなぁというのが正直な感想。

結論:そんなに大きくは変わらない

確かにサーキットの環境面は全く異なるし、サーキットをスポンサーロゴに染め上げ、金曜日からメディアがいくつも入り、場内放送は常時プロのアナウンサーが行っているなど、明らかにかっこいいと参加者や来場者に思わせることができる体制を整えていることは本当にうらやましい。その環境につられてか参加しているドライバーやメカニックの意識も非常に高く、基本的にはどのマシンやドライバーを見てもピシッとしていて見栄えがいいし、少なくともパドックやコースにいる間はレースへすさまじい集中力をもって挑んでいる。鶏が先なのか卵が先なのかはわからないが、少なくともこの環境がいいドライバーやチームを生み出すに違いない。日本でも真似できるところは真似したいなぁ。

しかし、ヨーロッパと日本のレーシングカートが全く異なるなんてことはなかった。カートに使っているものや工具類に大きな違いはないし、走りのレベルだってすごいドライバーは確かにすごいが全員がそういうわけではない。正体が分かってしまえばなんということもなかったのだ。これからも胸を張って日本のレーシングカートもすごいんだと言える確信が持てたことが、アドリアでの一番の収穫であった。

Tags: レーシングカートコラムアドリア インターナショナル スピードウェイWSKヨーロッパ
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Paddock Gate 編集長。2010年に全日本カート選手権Super KF部門に出場。レーシングカートをもっと盛り上げるべく、マニアックな視点から情報を発信していきます。

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