OK第1・2戦のタイムトライアルは、規定台数を超えたためA・Bグループ分けにて行われた。通例としてAグループのほうがタイムの出がいい傾向にあり、練習走行で好タイムを記録したとされる選手のほとんどがBグループのくじを引いてしまったが、果たしてこれがどのような結果を生むのか。
Aグループ
15時20分から始まったAグループではスタートと同時に、#22堀尾風允、#21古谷悠河、#20井本大雅、#18菅波冬悟、#59川瀬友和の5台がコースイン。スタートから1分が経過すると各車続々とコースに入っていくが、#32平良響と#33奥住慈英の2台は2分経過時点まで待ってからエンジンに火を入れた。3分経過時点で最初に走り出した#18菅波冬悟が単独走行で36秒台に突入、そこに#22堀尾風允と#59川瀬友和が続く。ここから各車のタイムはどんどん上がっていったが、ここで速さを見せつけたのが#2野中誠太で、36.1秒を記録。そこに#25佐藤巧望も続いた。#2野中誠太は#4朝日ターボのスリップを巧みに使い更なるタイムアップを果たし、最終的にはグループ唯一の35秒台となる35.984秒を残した。2番手は#33奥住慈英で36.066秒、3番手は#11冨田自然、以下#4朝日ターボ、#32平良響、#21古谷悠河となった。
Bグループ
15時30分から開始されたBグループではまず#1佐藤蓮、#38坂入悠斗、#27武井遥斗がスタートの合図とともにコースイン。1分経過後に残りのメンバーがピットアウトしていき、最後に出たのは#7三村壮太郎と#9三宅淳詞。#9三宅淳詞は明らかに#7三村壮太郎のスリップを狙う位置取りだ。初めにコースインした#1佐藤蓮は少しタイヤを温めたぐらいで大幅にペースを落とし都合のいい場所を探り、#27武井遥斗の前でタイムアタックを開始した。その結果序盤はこの2台と#23佐々木大樹がぐんぐんとタイムを上げていったが、一番最初に35秒台に突入したのは#23佐々木大樹で35.827秒。#1佐藤蓮は2番手タイムの35.954秒。この2台はさらにタイムアタックを続け、そして#1佐藤蓮が35.790秒をたたき出し、ゴールラインを越えたと同時にスローダウンしアタックを終えた。#23佐々木大樹はタイムアップならず。3番手には単独でタイムを記録した#43皆木駿輔で35.889秒。以下#7三村壮太郎、#3名取鉄平が続き、Bグループが総合トップ4を占める結果となった。
1位 佐藤蓮
午後の公式練習の段階でマシンセットを少し外してしまい調子が悪かったのですが、それを改善したことできちっとはまりました。アタックはタイムが出たと同時にやめることができたのでタイヤも温存できましたが、やはり気になるのは2番手になった佐々木大樹です。彼をいかに攻略するかが課題となるでしょう。去年のタイヤと違い今回のは初動がいいので、レース序盤のきつさはないでしょう。十分に戦えると思います。
2位 佐々木大樹
アタックラップは失敗しました。マシンそのものはポールタイムが取れるぐらい抜群に仕上がっていたのですが、タイムを残したラップを走り始めた時点でタイヤが温まり切っていなく、次の周もタイムは良かったのですが温まりすぎてしまい、タイヤのちょうどいい部分で1周を決めることができず残念です。ただ、2番手という順位はまったく悪くないです。去年の佐藤蓮は毎回スタート直後の速さが欠ける面があったので、スタートで前に出て、そのまま逃げ切る展開に持ち込みたいです。
3位 皆木駿輔
練習走行の時はドライバーもマシンも調子が悪く、またOKマシンに対しての走り方に悩みがあったのでその修正に集中しすぎてタイムが出ないところがありました。ですが、レース本番を迎えるにあたり、新品タイヤと本番用エンジンを投入し自分の走りに集中したところ、すべてが底上げされて自分の調子を取り戻し、タイムアップを果たすことができました。第1・2戦ともに予選を3番手からスタートできることは大きなメリットなので、とりあえずホッとしています。自分はルーキードライバーなので、攻めに攻めて、優勝を目指すのはもちろんのことですが、全力で走って自分の納得するレースがしたいです。