OK第3・4戦タイムトライアルは15:10からスタート。気温は6月初頭にしてはかなり暑く日差しも強いが、14時前後に行われた公式練習の時よりも多少はマシな状況か。タイヤの温まりが悪いのか、DUNLOP・YOKOHAMA勢がダミーグリッドの前方を占拠していた。
グリーンフラッグと同時にDL・YH勢が一斉にスタート。それにBSユーザーから#3名取鉄平が続く。#32平良響が先頭で走っていく中、1分経過時点で待機していたドライバーたちがエンジンに火を入れ、最後にコースインしたのは#23佐々木大樹だった。各車ともスリップストリームを使おうとまとまり、およそ3つの集団に分かれたのだが、まるでFP-Jrのレースを見ているかのような詰まり気味の隊列が形成されたためにかなり走りづらそうな状況だ。そこで#1佐藤蓮と#23佐々木大樹の2台が急速にスローダウンし隊列から大きく離れ、アタックを再開。#23佐々木大樹はおそらく#1佐藤蓮のスリップを活用したかったのだろうが、微妙に距離が離れてしまったため両名とも単独でのアタックとなった。全車なかなかタイムが上がらない中、6分経過時点でようやく36秒台半ばが出始めた。トップは#3名取鉄平の36.5秒。その後ろに#4朝日ターボ、#9三宅淳詞が並んでいた。しかしここで更なるタイムアップを果たしたのが#1佐藤蓮。36.2秒をたたき出し単独トップに立つと、#8高橋悠之、#4朝日ターボが36.3秒でさらにタイプアップを果たす。さらにチェッカーフラッグが振られる直前で#23佐々木大樹が36.2で2番手タイムに立つと、さらに#1佐藤蓮がタイムを伸ばしトップタイムを更新。
そして全車がピットインすることなくチェッカーフラッグが振られた。トップタイムは#1佐藤蓮の36.192秒。2番手に#23佐々木大樹の36.296秒、3番手は#8高橋悠之の36.305秒。以下#4朝日ターボ、#44水野皓稀、#3名取鉄平が続いた。
1位 佐藤蓮
今回のYOKOHAMAはちょっと路面温度が高くなるときついかなと公式練習の時に思ったのですが、TTは若干温度が下がったのと、セットを変更したのがうまくはまりました。ただ、次の予選や明日の決勝は大丈夫だと思いますが、第2レースの予選ヒートは気になります。今回のレースはここで順位をどこまで守り切れるかが重要だと思います。またBRIDGESTONEは中古になると速いという状況もあるようなので、動向が気になります。
2位 佐々木大樹
今週はどんなタイミングであっても速さがあるので、レースに強い印象を持っています。もちろんTTで前の順位にいられることはいいことなのですが、コース的に例えトップに立っていたとしてもスリップで追いつかれてしまいます。またもてぎのときのようなコンディション変化が大きいサーキットでもあるので、そのような状況でも速く走れるような対策が必要です。公式練習ではトップタイムだったのですが、TTの時は路面状況が変化しセットが微妙に外れました。しかしながらタイヤの摩耗が進めばベースの強さの違いが出てくるので、問題はないでしょう。
3位 高橋悠之
今回は集団の中でのアタックとなってしまったことと、さらに僕自身のミスもあったので、3番手タイムではありますがまだ余力を残した状態でのタイムだと思っています。続く予選ヒートではマージンを持って走れるはずです。新品タイヤは食いつきが言い分、このバンピーなコースでは跳ねてしまいがちなのですが、ユーズドになればそこがマイルドになるので走りやすくなります。なので予選もTTと同じタイムで走れるでしょう。
また今回から導入した大型フロントパネルの効果も大きいと思います。風が左右に分かれてラジエーターやエンジンに当たる分だけ水温が下がり、エンジンにやさしい状況を生み出しています。さらにBSタイヤも進化していて心強いです。ただ本庄はバトルが多いサーキットなので、接触にだけは気を付けて走らねばなりません。
関連情報
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