2018年8月24日に、JAFより2019年国内カート競技車両規則と、2019年日本カート選手権規定の制定が公示された。
2019年国内カート競技車両規則 Miniカテゴリーが追加
2018年規則からの競技車両規則の主な変更点は3点。
- KFカテゴリーの廃止
- Superkartカテゴリー規則の単純化・最低重量変更
- Miniカテゴリーの追加
1.KF規定の廃止
ヨーロッパでは2016年、日本では2017年まで続いたKFカテゴリーが規則書から姿を消した。KF1~KF4まで用意されていたカテゴリーの全てが廃止され、現行のOKカテゴリーが最高峰クラスであることが明確化された。
2.Superkartカテゴリー規則の単純化・最低重量変更
2018年規定ではディビジョン1/ディビジョン2の2規定が用意されていたSuperkartだが、2019年規定では規定が統一・単純化された。さらに空冷エンジンの使用が禁止となった。それに伴いシングルシリンダーエンジン/ツインシリンダーエンジン搭載マシンの最低重量がそれぞれ205kg/215kgから208kg/218kgへと3kg増加した。
3.Miniカテゴリーの追加
新カテゴリーとしてMiniが追加された。マシンの要点を以下の表に示す。
エンジン |
|
---|---|
シャーシ |
|
最低重量 | 110kg |
4.その他の変更点
その他の変更点は、
- チェーンガードの規則が単純化
- 全てのノンギアボックスカテゴリーでのフロントブレーキの装着が禁止
参照:JAF 2019年国内カート競技車両規則の制定(pdf)
2019年日本カート選手権規定 FP-3が全日本選手権へ格上げ
2018年規則からの競技車両規定の主な変更点は2点。
- FP-3が地方選手権から全日本選手権へ格上げ
- ジュニア選手権FP-Jrの出場資格が一部変更
1.FP-3が地方選手権から全日本選手権へ格上げ
これまで地方選手権として開催されていたFP-3が全日本選手権へと格上げされた。FP-3は現在の全日本FS-125と同様に東西地域に分かれて開催され、最終戦として東西統一競技会を行う。東・西何れかの地域で当該年に夫々3回以上の競技会開催で成立。
全日本FP-3のドライバー出場資格は「国内A以上または国際Cリストリクティッドドライバーライセンス所持者」。国際Cリストリクティッドは、国際Cジュニア所持者で当該年に14歳に達する者が取得可能なライセンス。ジュニア国内A取得後のレース実績、講習会受講、カートクラブの推薦でも当該年14歳から取得可能。
2.ジュニア選手権FP-Jrの出場資格が一部変更
ジュニア選手権FP-Jrの出場資格が一部変更となった。変更点は以下の表の下線部。
2019年規定 | 2018年規定 |
---|---|
第4章 ジュニア選手権 第44条 ドライバーの出場資格 1.フォーミュラピストンジュニア(FP-Jr部門) 2)年齢制限
12歳(12歳の誕生日を迎える当該年)以上15歳未満の者。 |
第4章 ジュニア選手権 第44条 ドライバーの出場資格 1.フォーミュラピストンジュニア(FP-Jr部門) 2)年齢制限
12歳(12歳の誕生日を迎える当該年)以上15歳未満の者。 |
3.その他の変更点
FP-3の格上げに伴い、地方選手権が従来の5部門区分からFP-2とFP-3を除いた3部門区分に変更となった。
2019年規定 | 2018年規定 |
---|---|
第3条 日本カート選手権の部門 2.地方選手権 地方選手権は以下の3部門に区分する。(略)
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第3条 日本カート選手権の部門 2.地方選手権 地方選手権は以下の5部門に区分する。(略)
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※カテゴリーの概要を示す。
- FP-2:空冷2スト単気筒100ccマルチメイクエンジン
- FP-3:空冷2スト単気筒100ccワンメイクエンジン
- FS-4:空冷/水冷4スト280ccワンメイクエンジン
- FS-125:空冷/水冷2スト125ccワンメイクエンジン
- FC-2:空冷/水冷単気筒125ccミッション付きマルチメイクエンジン
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