【2018全日本カートSUGO】OK第8戦【決勝】

OK第8戦の決勝ヒートは15時35分からスタートした。#20井本大雅が体調不良により出走を取りやめたため、25台でのレースとなった。雨はレースの30分ほど前からほぼ止み、路面はうっすらと濡れているような状況。空が暗くなったため気温が一気に下がり、吐く息が白くなっていた。このような想定外のコンディションに対しどれだけ合わせこめるかがキモとなるだろうと考えられた。

#7三村壮太郎を先頭とする若干早めのローリング隊列が最終コーナーを回ると、即座にレッドシグナルが消灯、28周のレースがスタートした。スタートダッシュを決めたのは#43皆木駿輔、そこに#1佐藤蓮と#7三村壮太郎が続き、その直後に#32平良響、#4朝日ターボ、#2野中誠太、#11冨田自然が並んだ。#7三村壮太郎は4コーナーで#1佐藤蓮をパスし2番手に出ると、2周目の4コーナーで#43皆木駿輔もパスしトップに立った。それに続くように#1佐藤蓮が5コーナー、そして#4朝日ターボが6コーナーで#43皆木駿輔を追い抜き、さらに#4朝日ターボは7コーナーで#1佐藤蓮をパッシング。これによって隊列は#7三村壮太郎、#4朝日ターボ、#1佐藤蓮、#43皆木駿輔、#32平良響の順となる。3周目、9番手を走っていた#95綿谷浩明のペースが非常によく、前を行く#3名取鉄平をパス。5周目には3コーナーで#34大草りきが#43皆木駿輔をかわし4番手に、そして#4朝日ターボが#7三村壮太郎を7コーナーで刺しトップが入れ替わる。#4朝日ターボは他をコンマ5秒以上上回るペースで周回を重ね、ぐんぐんと2位以下を引き離していく。2番手の#2三村壮太郎とその後ろ#1佐藤蓮との距離も開いてきている。このあいだに前に追いついていった#95綿谷浩明は6周目に#32平良響を、7周目に#43皆木駿輔を、さらに9周目に#34大草りきを、すべて4コーナーで追い抜き、ついに4番手に浮上した。

10周目の時点で、トップの#4朝日ターボが46.4秒、2番手#7三村壮太郎が47.0秒、3番手の#1佐藤蓮が47.4秒でラップする中、4番手の#95綿谷浩明はパッシングを見せつつも47.1秒で#1佐藤蓮に迫っていく。12周目突入時点でついにテールトゥーノーズになった#1佐藤蓮と#95綿谷浩明。#95綿谷浩明はこれまで通り外周での速さを生かし4コーナーでパッシングを仕掛けるが、これはあと一歩が届かず。しかし7コーナーで再度インに入ると、すかさず#1佐藤蓮がクロスラインをとり応戦。しかし8コーナーで再びインを刺した#95綿谷浩明に対しさらにクロスをとろうとした#1佐藤蓮だが、#95綿谷浩明がS字の進入できっちりと抑え、ついに3番手となり、#1佐藤蓮を引き離していった。

14周目時点でトップ#4朝日ターボと#7三村壮太郎との間はストレート1.5本分、そして#7三村壮太郎と#95綿谷浩明の間はストレート1本分ほど離れていた。#4朝日ターボが46.5秒、#7三村壮太郎が47.0秒、そして#95綿谷浩明が46.8秒で走り、もしかすると#7三村壮太郎を#95綿谷浩明がかわす可能性もあり得るのではないか、そう思われる部分もあったが、次第に2番手~4番手は47.0秒で巡行する状態となった。5番手争いは#32平良響と#43皆木駿輔の2台。そこに#18菅波冬悟がついていこうとマシンをプッシュさせている。19周目に#43皆木駿輔がついに動きS字で#32平良響を刺すが、続く1コーナーで#32平良響が刺し返し5位を死守。次第に#18菅波冬悟は2台のペースについていけなくなったのか、真後ろの#22堀尾風允に21周目にパスされ8位にドロップした。レースも残り4周となり、トップ4はそれぞれ単独で安定している状態。対照的に#32平良響と#43皆木駿輔は2台共にギリギリの動きをしているように見られた。そんな中#95綿谷浩明が若干ながらペースが乱れ、それを見越したように#1佐藤蓮がマシンをプッシュさせ、ストレート半分ほどの距離をじわじわと詰めていく。しかしその長大な差を詰めるには周回数が足りず、28周の周回が消費されたと同時にチェッカーが切られた。

2位を9秒引き離す圧倒的な速さを見せた#4朝日ターボが堂々のOK初優勝。2位に#7三村壮太郎が入り、そして3位に#95綿谷浩明が入り、11年前のSUGOで行われたICAクラスでの優勝以来となる表彰台を獲得した。以下#1佐藤蓮、#32平良響、#43皆木駿輔、#22堀尾風允、#18菅波冬悟、#34大草りきの順となった。朝日ターボはチェッカー後、エンジントラブルにより7コーナー立ち上がり付近でマシンを停止させた。

1位 朝日ターボ

OKで初優勝を獲得することができ、素直にうれしく思います。予選ではエンジンの調子が悪く最後尾スタートとなってしまったうえ、決勝では一番いやな状況の路面であったので心配でした。BS勢が来るかなとヒヤヒヤしていたのですが、結果的には路面温度が下がったことで優勝を勝ち取ることができました。自分自身の調子もよく、またマシンもいいコンディションにありました。エンジンに若干のトラブルがあったのが心配ではありましたが、ギリギリ最後までもってよかったです。今回のSUGOに関しては2年前と比べてもタイムが出ていないので、他メーカーがタイヤを外しているイメージしかありません。ですので、危機感をもって開発を進めていきたいです。ドライに関しては、今回は初心に戻ってタイヤを見ていきました。固定概念にとらわれず開発をしていきたいと考えています。

2位 三村壮太郎

今回のYOKOHAMAレインタイヤには厳しいレースになるであろううっすらと濡れただけの路面になってしまったので、スタート前のヒーティングはせず、レースの中でゆっくりとタイヤを温めるよう、タイヤを壊さないために縦に転がすように走っていきました。圧倒的にペースが速い朝日ターボが後半落ちてくるのを祈っていたのですが、それは叶いませんでした。想定よりもずっといい2位という結果を取れたので、一応満足はしました。今年は自分か佐藤蓮がYOKOHAMAタイヤとしてのチャンピオンをとらねばならないと考えています。もちろん自分がチャンピオンをとりたいので、やれるだけのことをやるだけです。今回のSUGOでポイントを大量にとれたことはとても大きいので、最終戦鈴鹿はチャンピオンを目指して頑張ります。

3位 綿谷浩明

予選での調子があまり良くなく、またDLもYHもBSタイヤとさほど差がなかったこともあり、レース前までは周りの状況が掴めませんでした。予選では前半に前に行けなかったことで順位を下げてしまったので、とにかくスタートからプッシュしようと考えました。実際にスタートからうまく決まり、一気に順位を駆け上がることができたことがよかったです。1~3コーナーまでは自分が速いことがレース中に分かったので、とにかくそこでミスをしないように集中し、途中からは三村壮太郎に追いつけるよう走りました。実のところレース中は自分の順位を把握していなかったのですが、コースサイドでチームメンバーが必死で応援していたので、とにかく無我夢中で走りました。気づいたときには表彰台を獲得していたのでびっくりしました。これまでWILDカートを含めると10年間ほど新しいシャーシ、他にないマテリアルで走り続けて、ついにこのXENONで結果を残すことができて本当に嬉しいです。これ以上の結果を残せるよう、これからも頑張っていきます。

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