【※追記】2019年のエイプリルフールネタです。
アメリカ政府の5年以内に再び月に人類を送り込むという計画の発表を受け、2025年の全日本カート選手権を月面で開催する計画が立ち上がったことがわかった。
あらゆる問題を解消する「月面開催」という選択肢
現在日本国内には50箇所以上のレーシングカート専用サーキットが存在するが、その一方で全日本カート選手権が開催されるのはわずか9コースに過ぎず、そのうちの2コースは普段レーシングカートの走行が認められていない。これは政治的な影響も少なからずあるが、多くのサーキットが全日本規格に沿っていないことが主な原因である。現代的な設備を持ち、安全性が高く、十分な観客席やパドックスペースを設けたサーキットというものはそう多くないのが現状だ。
日本国内に新たな全日本格式のサーキットを建設することが難しいと判断した日本レーシングカート部会は、アメリカの月面有人着陸計画に目をつけた。彼らによると、月面であればサーキット建設用地の確保は比較的容易であり、近隣住民との騒音問題もほとんど無く、観客用の駐車場も用意が可能であるとのこと。サーキットはクレーターを活用した強烈なカントの付いたオーバルコースを設計しているという噂もある。ハードブレーキングコーナーが少ないと、オーバーテイクのない退屈なレース展開にならないか少々心配ではあるが、月面特有の起伏を生かした個性的なサーキットになることは間違いないだろう。クレーターの上からであればサーキットを一望できるため、レーシングカートならではの俯瞰的で展開の見えるレース観戦が期待できる。
月は意外と身近な存在
月面はあまりに遠すぎて参戦できないと嘆くユーザーもいるかもしれない。しかし月面ツアーを計画している旅行代理店は増加傾向にあり、2025年には個人レベルでも時間と費用さえかければそう難しいことではなくなるだろうと有識者は見込んでいる。確かに月面と地球は陸続きではない。しかし宇宙船にトランスポーターごと載せてしまえば、あとは寝ているだけで到着することを考えると、意外と月は身近である。名物「兎がついた餅」を食べに行くいい機会なのかもしれない。
このレースの模様は、最新の通信規格6Gを利用しリアルタイムで地球へ配信されるという。各ドライバーのラップタイム情報と共に映し出される鮮明な映像により、地球上でもまるで月面で観戦しているかのような臨場感が味わえるだろう。